10月1日の内定式では、初めて同期になる学生たちと出会います。就活を終えた健太の心には、「自分はその中でやっていけるのだろうか」という新しい不安が芽生えます。
今度は同期と自分を比べそうになった
金曜日。
健太は昨日届いた内定式の案内を、もう一度眺めていた。
気になっているのは、内定式そのものより「内定者同士の交流」という一文だった。
同期になる人たちに、初めて会う。
そう考えた途端、いろいろな想像が頭に浮かんだ。
「みんな自分より優秀だったらどうしよう」
「うまく話せるかな」
「自分だけ場違いだったら……」
健太は途中で、ふっと笑った。
春にも同じようなことを考えていたからだ。
友人が内定を取れば、自分と比べた。
説明会へ行けば、周囲の学生が自分より立派に見えた。
面接の待合室でも、隣の学生の方が自信に満ちているように感じた。
そして今度は、まだ会ってもいない同期と自分を比べようとしている。
人は環境が変わっても、つい誰かと自分を比べてしまう。
でも健太は、この半年で一つ学んでいた。
見えている姿だけでは、その人がどんな道を歩いてきたのかは分からない。
きっと同期にも、それぞれの春があり、それぞれの就活があったはずだ。
「比べるために会うんじゃないよな」
健太は案内を閉じた。
10月1日。
まだ会ったことのない人たちが、その日から「同期」と呼ばれる。
不安はある。
それでも今度は、少し楽しみにしてみようと思った。
まとめの一言
同期は競争相手ではなく、これから同じ場所で歩き始める仲間なのかもしれません。
#就活
#内定者
#同期



















