友人との比較、内定先への迷い、家族からの言葉。内定後にもさまざまな声が聞こえてきます。健太は改めて、自分が何を大切にして会社を選んだのか考えます。
自分の人生を歩くのは自分だから
金曜日の夕方。
健太は大学のベンチに座り、ぼんやり学生たちを眺めていた。
内定をもらって一週間。
安心すると思っていたのに、いろいろなことを考えた。
友人の内定先。
会社の知名度。
給料や福利厚生。
家族ならどう思うだろう。
気にし始めれば、比べるものはいくらでもある。
健太は春の自分を思い出した。
あの頃は「どこでもいいから内定が欲しい」と思っていた。
けれど夏になり、一度立ち止まった。
知らなかった会社を調べた。
仕事内容を見た。
働く人を見た。
そして初めて、「ここかもしれない」と思える会社に出会った。
それは誰かに勧められた会社ではない。
自分で見つけ、自分で調べ、自分で応募した会社だった。
就職先を決める時、周囲の意見を聞くことは大切だ。
けれど、実際に毎朝その会社へ向かい、そこで働き、経験を積んでいくのは自分自身だ。
健太は立ち上がった。
「自分で選んだんだ。」
心の中でそう言ってみた。
未来がどうなるかは、まだ分からない。
それでも、自分で考えて選んだ道なら、そこからまた考えながら歩いていけばいい。
まとめの一言
就職は誰かに認めてもらうためではなく、自分の人生を歩いていくための選択です。
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