就活は走り続けることが正解ではありません。疲れた心を整える時間も、前へ進むためには必要です。そんな一日を描いた物語です。
今日は頑張らない日
美咲は朝、目覚まし時計を止めた。
今日は企業説明会がない。
面接もない。
エントリーシートの締切もない。
それなのに、「何かしなければ」という焦りだけが心を埋めていた。
机の上には就活本が積まれている。
パソコンを開こうとして、手を止めた。
「今日は休もう。」
そう決めるまでに、ずいぶん時間がかかった。
昼過ぎ、近くの公園を歩いた。
蝉の鳴き声が聞こえ、子どもたちが楽しそうに遊んでいる。
ベンチに座って冷たい飲み物を飲みながら、久しぶりに空を見上げた。
就活を始めてから、季節を感じる余裕さえなくなっていたことに気づく。
夕方、自宅へ戻ると、不思議と気持ちが軽くなっていた。
休んだからといって、何かを失ったわけではない。
むしろ、明日また頑張れる力を取り戻した気がした。
就活は短距離走ではない。
だからこそ、休むことも大切な準備なのだ。
解説
真面目な人ほど、休むことに罪悪感を抱きがちです。しかし、心が疲れたままでは本来の力は発揮できません。休息も就活の大切な一部です。
まとめの一言
休むことは立ち止まることではない。明日を歩くための力を蓄える時間である。
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