面接で答えに詰まり、自信をなくした春。それでも挑戦を続けてきた美咲は、夏の面接で以前とは違う自分に気づきます。成長は、思わぬ瞬間に見えるものです。
面接が怖いだけの場所ではなくなった
火曜日。
美咲は面接会場の前で深呼吸した。
春に初めて面接を受けた日のことを思い出す。
質問されるたびに、「正しく答えなければ」と焦った。
用意した文章を思い出そうとして、かえって言葉が出なくなった。
今日も緊張している。
けれど、以前とは少し違った。
面接官から志望理由を尋ねられ、美咲は自分の言葉で話し始めた。
社員を大切にする会社の姿勢に魅力を感じたこと。
人と関わりながら成長できる仕事がしたいこと。
途中で少し言葉に詰まった。
それでも慌てず、一度考えてから続きを話した。
次の質問にも、自分の経験を思い出しながら答えた。
面接が終わり、会社を出た時、美咲は結果より先に思った。
「ちゃんと話せた。」
春から何度も失敗した。
自己分析もやり直した。
企業を見る視点も変わった。
その一つひとつが、いつの間にか自分の力になっていた。
成長は、自分ではなかなか気づかない。
けれど以前できなかったことができた時、その積み重ねが見えることがある。
駅へ向かう美咲の足取りは軽かった。
合否はまだ分からない。
それでも今日の面接には、自分で丸を付けることができた。
まとめの一言
結果だけでなく、「以前の自分よりできたこと」にも目を向けてみよう。
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