「頑張らなければ」と思うほど、心も体も動かなくなることがあります。就活を続ける中で初めて疲れを認めた学生が、自分自身と向き合う一日を描いた物語です。
頑張ることだけが前へ進む方法ではなかった
月曜日の朝。
目覚まし時計は何度も鳴っていた。
健太は目を覚ましていたが、体を起こすことができなかった。
今日は企業研究を進める予定だった。
エントリーシートも書かなければならない。
やるべきことは頭の中に浮かんでいる。
それなのに、体だけが動かなかった。
「こんなことで休んでいいのかな。」
自分を責める気持ちが次々と湧いてくる。
布団の中で天井を見つめながら、健太はここ数か月を思い返した。
春から休むことなく走り続けてきた。
説明会、自己分析、面接、不採用。
次へ進むために努力を重ね、立ち止まることを自分に許さなかった。
午後になり、健太はようやく窓を開けた。
夏の風が部屋に入り込み、張り詰めていた心が少しだけほどけた。
その時、ふと思った。
「疲れていたんだ。」
その一言を認めるまでに、ずいぶん時間がかかった。
就活では、「頑張ること」が正しいと思い込みやすい。
しかし、疲れに気づかないまま走り続けると、本来の力を発揮できなくなることもある。
休むことは、決して後退ではない。
自分を整え、また前へ進むための大切な時間でもある。
健太は予定表を閉じ、今日は早く眠ることにした。
それもまた、就活の一日だった。
まとめの一言
疲れを認めることは、弱さではなく、自分を大切にする第一歩です。
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