就活から少し距離を置いたことで、見えてくる景色があります。忙しさの中で忘れていた日常の温かさに気づく学生の物語です。
空はずっと変わらずそこにあった
水曜日の午後。
美咲は買い物帰りに公園へ立ち寄った。
ベンチに座り、冷たい飲み物を飲みながら空を見上げる。
真っ青な夏空に、大きな入道雲がゆっくりと流れていた。
春から今日まで、毎日就活のことばかり考えていた。
企業研究、面接対策、自己分析。
頭の中はいつも予定でいっぱいだった。
だから、空をゆっくり眺めたのは久しぶりだった。
近くでは子どもたちの笑い声が聞こえる。
木々を揺らす風が心地よい。
「こんな時間も悪くないな。」
自然とそんな言葉が浮かんだ。
就活は人生の大切な時間だ。
しかし、それが人生のすべてではない。
少しだけ視線を遠くへ向けることで、心は驚くほど軽くなることがある。
美咲は深呼吸をした。
焦っていた心が、少しずつ静かになっていく。
明日からまた頑張ればいい。
今日は、今日という夏の日を感じよう。
そう思えた時、美咲の表情には穏やかな笑顔が戻っていた。
まとめの一言
空を見上げる時間が、心を前向きにしてくれることがあります。
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