面接会場のドアの前に立ったとき、自分の心臓の音が、やけに大きく聞こえた。
ここまで来た。
エントリーして、書いて、送って、やっとつながった機会だった。
名前を呼ばれ、部屋に入る。
椅子に座り、面接官と向き合う。
「志望動機を教えてください」
その一言で、頭の中が真っ白になった。
準備してきたはずの言葉が、出てこない。
焦るほど、言葉は遠ざかっていく。
数秒の沈黙。
その時間が、とても長く感じられた。
それでも、何とか言葉を探す。
うまくまとまらないまま、途切れながら話し続けた。
面接が終わったあと、うまく話せなかった自分に落ち込んだ。
けれど――
何も言えなかったわけじゃない。
途中であきらめたわけでもない。
ちゃんと、最後まで座っていた。
自分の言葉で、伝えようとしていた。
帰り道、少しだけ思う。
「次は、もう少し話せるかもしれない」
その小さな気持ちが、次につながる一歩だった。
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