2026年3月3日火曜日

学生の視線が、仕事を問い直す


 「どうしてこの工程は、こうなっているんですか?」

 何気ない質問だった。

 答えながら、自分も考えた。

なぜ、このやり方なのか。

 当たり前になっていた仕事。

疑問を持たなくなっていた流れ。

 学生の視線は、まっすぐだ。

余計な前提を持たない。

 説明しようとするたび、仕事の意味を整理し直すことになる。

 インターンは、学生のためだけではない。

 現場にとっても、自分たちの仕事を磨く時間なのだ。

 教えることで、自分もまた、学び直している。


#現場のリアル
#仕事の意味
#学び直し 

インターンで見ているのは「能力」だけではない


 優秀かどうか。

それだけなら、書類でも分かる。

 インターンで見ているのは、姿勢だ。

 分からないことにどう向き合うか。

指摘を受けたとき、どう受け止めるか。

終わった後、どんな連絡をくれるか。

 結果よりも、プロセス。

能力よりも、態度。

 そして何より、その会社で働く人たちに興味を持っているかどうか。

 インターンは選考の一部だが、同時に信頼を築く時間でもある。

 人は、一緒に働きたいと思える相手を選ぶ。

 それは、企業側も同じだ。


#企業人事
#採用視点
#信頼構築 

2026年3月2日月曜日

インターンは「答え」を出す場ではない


 面談で、学生が言った。

 「まだ分からないんです」

 以前なら、その言葉を不安と捉えたかもしれない。

けれど今は違う。

 分からない、と言えるようになったこと。

それ自体が、大きな前進だ。

 インターンは、正解を見つける場ではない。

合うか合わないか、好きか嫌いか、

それを体で感じる時間だ。

 迷うことも、揺れることも、全部が材料になる。

 急いで結論を出さなくていい。

むしろ、迷いの質が変わることのほうが大切だ。

 面談室を出ていく学生の背中は、どこか落ち着いていた。

 分からない、と言えた人は、もう自分と向き合い始めている。


#キャリア支援
#面談の現場
#自己探索 

インターン後「自分の弱さを認められた」


 インターン初日、うまく話せなかった。

質問も的外れで、先輩社員の説明についていくのがやっとだった。

 悔しかった。

でも、帰り道で気づいた。

 「自分は、まだ知らないことだらけなんだ」

 これまでは、できない自分を隠そうとしていた。

知ったふりをして、うなずいて、なんとなくやり過ごしてきた。

 けれど現場では、それが通用しなかった。

分からないことは、分からないと言う。

教えてもらったら、きちんとメモを取る。

できないなら、できるようになる方法を考える。

 弱さを認めたとき、不思議と気持ちは軽くなった。

 インターンは、自信をつける場だと思っていた。

でも本当は、自分の未熟さを直視する時間だったのかもしれない。

 そしてそれは、逃げなくなった証でもあった。


#インターンシップ
#自己理解
#成長の実感 

2026年3月1日日曜日

就活物語「始まった朝」


 朝、目が覚めると、タイムラインが一気に動いていた。

「エントリー完了!」

「説明会予約した!」

 3月1日。

求人票公開日。

 昨日まで静かだった空気が、急に騒がしくなる。

就活サイトを開くと、企業名がずらりと並んでいる。

 “とりあえずエントリー”という言葉が頭をよぎる。

焦りが背中を押す。

 友人からのメッセージ。

「もう5社出したよ。」

 画面を閉じる。

深呼吸をする。

 本当に大事なのは、数なのか。

それとも、選ぶことなのか。

 指先が震えながら、最初の企業ページをじっくり読み始める。

周りより遅くてもいい。

まずは、自分のペースで一歩。

 “始まった”のは、競争ではなく、選択の時間だ。

 エントリーボタンの前で、もう一度考える。

そして、ゆっくりとクリックした。


#求人票公開日
#焦る就活生
#最初の一歩 

2026年2月28日土曜日

就活物語「まだ、動けない夜」


 机の上にノートを広げたまま、時計だけが進んでいく。

明日、3月1日。求人票が公開される日だ。

 “いよいよ始まる”と分かっているのに、何も進んでいない。

自己分析も途中、志望業界もまだ曖昧。

スマホを開けば、就活サイトの通知が並んでいる。

 「準備は大丈夫?」

友人からのメッセージに、返事が打てない。

 焦りはある。

でも、何から手をつければいいのか分からない。

動かなければと思うほど、体が重くなる。

 窓の外は、静かな夜。

まだ何も始まっていないのに、もう置いていかれた気がする。

 それでも、カレンダーの日付は変わる。

始まることからは、逃げられない。

 布団に入る前、ふと思う。

「明日になったら、何かが変わるのだろうか。」

 答えはまだない。

ただ、胸の奥にある不安だけが、確かに動き出していた。


#就活スタート前夜
#まだ動けない学生
#不安のはじまり 

2026年2月27日金曜日

「経験してきた顔」に、安心した


 帰宅した子どもの顔が、少し変わって見えた。

疲れているはずなのに、どこか誇らしげだ。

 「どうだった?」と聞くと、以前よりも具体的な言葉が返ってくる。

仕事内容、社員の雰囲気、自分の気づき。

その話し方が、落ち着いている。

 結果はまだ出ていない。

でも、経験は確実に積み重なっている。

 私は思った。

焦らなくていい。

この子は、ちゃんと歩いている。


#保護者の視点
#成長の実感
#インターン経験 

学生の視線が、仕事を問い直す

 「どうしてこの工程は、こうなっているんですか?」  何気ない質問だった。  答えながら、自分も考えた。 なぜ、このやり方なのか。  当たり前になっていた仕事。 疑問を持たなくなっていた流れ。  学生の視線は、まっすぐだ。 余計な前提を持たない。  説明しようとするたび、仕事の意...