2026年6月24日水曜日

就活物語 キャリアセンター|キャリアセンターに行けなくなった日


 就活がうまくいかないときほど相談が必要なのに、なぜか足が向かなくなることがあります。そんな学生の心の揺れを描きます。

相談したいのに行けなかった

 悠斗はキャリアセンターの前で立ち止まった。

ガラス越しに職員の姿が見える。

相談したいことはたくさんあった。

面接がうまくいかないこと。

内定がないこと。

自信を失っていること。

 それなのに扉を開ける勇気が出なかった。

「また同じことを言われるかもしれない」

「頑張ってと言われるだけかもしれない」

そんな考えが頭をよぎる。

結局、その日は何も言わずに帰った。

 帰宅後、机の上に置いたままの履歴書を眺める。

すると夕方、一通のメールが届いた。

差出人はキャリアセンターだった。

内容は短かった。

「最近どうですか。困ったことがあれば、いつでも来てくださいね」

それだけだった。

アドバイスも説教もなかった。

ただ気にかけてくれていることが伝わった。

 翌日、悠斗は再びキャリアセンターへ向かった。

相談した結果、すぐに状況が変わったわけではない。

それでも、一人で抱え込まなくていいと思えた。

そのことが何より大きかった。

解説 

 就活が苦しくなると、人は支援を避けたくなります。しかし、一人で抱え込むほど視野は狭くなります。相談することも就活の大切な力です。

まとめの一言

 一人で背負わなくていい。頼ることも前に進む方法である。


#キャリアセンター
#就活相談
#就活物語 

2026年6月23日火曜日

就活物語 不採用通知|また不合格だった朝


 朝一番に届いた不採用通知。何度も経験しているはずなのに、慣れることはありません。そんな朝を迎えた学生の物語です。

メールを開くのが怖かった

 朝、目を覚ました美咲はスマートフォンを手に取った。

企業からメールが届いていた。

少しだけ期待しながら開く。

しかし、そこに書かれていたのは見慣れた文章だった。

「慎重に選考を進めた結果――」

 その先を読む前に結果は分かった。

不採用だった。

スマートフォンを置き、天井を見上げる。

何社目だろう。

数えることもやめてしまった。

「もう向いていないのかもしれない」

そんな言葉が頭に浮かぶ。

 大学へ向かう電車の中でも気持ちは晴れなかった。

すると隣に座っていた同級生が声をかけた。

「昨日、また落ちたよ」

思わず顔を見た。

その友人も笑いながら話していたが、決して余裕があるわけではなかった。

みんな同じように悩みながら進んでいる。

そう気づいた瞬間、美咲は少しだけ救われた。

 不採用は否定ではない。

その企業との縁がなかっただけかもしれない。

そう思えるようになるまで時間はかかる。

それでも今日一日を過ごせば、また次のチャンスがやってくる。

 美咲は深呼吸をして大学へ向かった。

解説

 不採用通知は誰でも落ち込みます。しかし、不採用は人格の否定ではありません。結果と自分自身を切り離して考えることも大切です。

まとめの一言

 不採用は終わりではない。次の扉を探す合図かもしれない。


#不採用通知
#就活不安
#就活物語 

2026年6月22日月曜日

就活物語 不合格 内定なし|友達の内定報告がつらかった日


 六月も終わりに近づく頃、周囲から聞こえてくる内定報告。喜ばしいはずなのに、なぜか素直に喜べない。そんな気持ちを抱えた学生は少なくありません。

友達の「おめでとう」が苦しかった

 昼休みの学生ラウンジはいつもより賑やかだった。

「内定もらったよ!」

そんな声が聞こえた瞬間、健太は思わず顔を上げた。

同じゼミの友人だった。

周囲からは「おめでとう!」という声が上がる。健太も笑顔を作り、「おめでとう」と声をかけた。

 しかし、その帰り道だった。

胸の奥が重かった。

友人が悪いわけではない。むしろ努力していたことも知っている。それでも、自分だけが取り残されたような気持ちになった。

六月になっても内定はない。

面接も思うように進まない。

「自分だけ何かが足りないのだろうか」

そんな考えが頭をよぎる。

 その夜、健太は就活ノートを開いた。

すると、四月に書いた言葉が目に入った。

「自分に合う会社を見つける」

そこには、誰かと競争するためではなく、自分の未来を探すために就活を始めた自分がいた。

 就活は順位を競うものではない。

早く決まる人もいれば、時間をかけて納得できる会社と出会う人もいる。

友人の内定と、自分の価値は関係ない。

そう思えたとき、少しだけ肩の力が抜けた。

 焦る気持ちは消えない。

それでも健太は、もう一度求人票を開いてみようと思った。

解説

 就活中は友人の内定報告に焦りを感じることがあります。しかし、就活は競争ではなく、自分に合う進路を見つける活動です。他人と比較するより、自分のペースを大切にしましょう。

まとめの一言

 友達の内定はゴールではない。あなたの道は、まだ続いている。


#就活不安
#内定なし
#就活物語 

2026年6月21日日曜日

就活物語|仕事の失敗|落ち込んだ帰り道


 その失敗は、本当に小さなものだった。

資料の数字を一つ、入力し間違えていた。

すぐに修正できた。

大きな問題にはならなかった。

 けれど、自分の中では大きかった。

「気をつけていたのに」

その言葉が頭の中を何度も回る。

先輩は責めなかった。

むしろ優しく教えてくれた。

それでも落ち込む。

 会社を出る。

夕方の空は少し曇っていた。

駅までの道が、いつもより長く感じる。

新人だから失敗する。

頭では分かっている。

けれど、実際に失敗すると苦しい。

 ふとスマートフォンを見る。

入社初日の写真が残っていた。

あの日の自分は、何もできなくて当然だった。

今もまだ、成長の途中なのだろう。

そう思うと、少しだけ気持ちが落ち着いた。

 失敗しない人になるのではなく、失敗から学べる人になろう。

駅のホームに立ちながら、静かにそう思った。


#仕事の失敗
#新人の成長
#社会人一年目 

2026年6月20日土曜日

就活物語|仕事の達成感|初めて褒められた仕事


 入社してから数週間。

毎日が覚えることばかりだった。

電話応対。

資料整理。

データ入力。

小さな仕事でも、失敗しないように必死だった。

 その日も、頼まれた資料を何度も確認して提出した。

正直、自信はなかった。

間違いがあるかもしれない。

どこか抜けているかもしれない。

そう思いながら先輩へ渡した。

 しばらくして、先輩が席までやって来た。

「ありがとう。とても見やすかったよ。」

一瞬、言葉の意味が理解できなかった。

そして次の瞬間、胸の奥が少しだけ温かくなった。

 大きな成果ではない。

特別な仕事でもない。

それでも、自分がやったことを認めてもらえた。

それがうれしかった。

会社の窓から見える青空が、いつもより少し明るく見えた。

 帰り道。

駅へ向かう足取りが、ほんの少し軽くなっていた。


#仕事の達成感
#新人研修
#社会人一年目 

2026年6月19日金曜日

就活 面接対策|60話を通して伝えたかったこと

  面接対策シリーズを60話書いてきました。

 入室のマナーから始まり、志望動機、自己PR、ガクチカ、逆質問、最終面接まで、多くのテーマを取り上げてきました。

 しかし、60話を通して私が最も伝えたかったことは、面接のテクニックではありません。

面接は、自分を良く見せる場ではなく、自分を知ってもらう場だということです。

学生の皆さんは、「正解を言わなければならない」と考えがちです。しかし企業が知りたいのは、その人らしさです。

自分が何を大切にしているのか。

どんな経験をしてきたのか。

どんな未来を描いているのか。

それを自分の言葉で伝えることが大切です。

 就活では不安になることもあります。

不合格に落ち込むこともあります。

それでも、自分と向き合った経験は必ず未来につながります。

面接はゴールではありません。

社会人として歩み始めるためのスタートラインです。

皆さんが、自分らしい未来に出会えることを願っています。


新 久(Arai Hisashi)
 就活面接対策シリーズ全60話を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

私はこれまで、システムエンジニアとして働き、その後、専門学校で学生の就職支援に携わってきました。

 その中で感じたのは、就活で本当に大切なのは「完璧な答え」を持つことではなく、「自分らしさ」を見つけることだということです。


この60話が、皆さんの未来をひらく小さなきっかけになれば幸いです。

面接の先には、皆さん一人ひとりの人生があります。

皆さんが、自分らしい未来と出会えることを心から願っています。


― 新 久


2026年6月18日木曜日

【総集編】就活面接対策60話まとめ|面接の基本から内定まで完全ガイド

 就活の面接は、多くの学生にとって大きな壁です。しかし、面接は特別な才能を持つ人だけが成功するものではありません。正しい準備と経験の積み重ねによって、誰でも成長できます。

 本記事では、「就活 面接対策」シリーズ全60話をテーマごとに整理しました。面接の基本から志望動機、自己PR、ガクチカ、逆質問、最終面接、そして内定後の考え方まで、一つの記事で振り返ることができます。

面接の基本を身につける(第1話~第12話)

面接準備編

面接マナー編

話し方編

面接の中身を磨く(第13話~第29話)

企業研究・自己分析

面接で力を発揮する

オンライン面接

志望動機

自己PR

ガクチカ

面接官の質問に対応する(第30話~第40話)

深掘り質問

逆質問

人柄を伝える

難しい面接への対応

面接官は何を見ているのか(第41話~第49話)

面接官の視点

惜しい学生シリーズ

マイナス評価を防ぐ

内定につながる考え方(第50話~第60話)

就活の本質

成長する人の特徴

就活のゴール

最後に

 60話を通してお伝えしたかったことがあります。

面接は、「自分をよく見せる場」ではありません。

面接は、「自分を知ってもらう場」です。

 正解を探し続ける就活ではなく、自分自身と向き合い、自分らしい未来を選ぶ就活をしてほしいと思います。

 面接で学んだ経験は、社会人になってからも必ず役に立ちます。

 あなたの就活が、自分らしい未来への第一歩になることを願っています。

 

就活物語 キャリアセンター|キャリアセンターに行けなくなった日

 就活がうまくいかないときほど相談が必要なのに、なぜか足が向かなくなることがあります。そんな学生の心の揺れを描きます。 相談したいのに行けなかった  悠斗はキャリアセンターの前で立ち止まった。 ガラス越しに職員の姿が見える。 相談したいことはたくさんあった。 面接がうまくいかない...