朝から電話が鳴り続ける。
会議の準備。
お客様への対応。
急ぎの資料作成。
オフィスは慌ただしく動いていた。
そんな中でも、先輩はいつもの笑顔を忘れない。
困っている人がいれば立ち止まり、
「大丈夫?手伝おうか。」
と自然に声をかけている。
私は思わず聞いた。
「どうしてそんなに忙しいのに、笑顔でいられるんですか?」
先輩は少し考えてから笑った。
「余裕があるからじゃないよ。」
「余裕がないときほど、笑顔を忘れないようにしているんだ。」
その言葉は意外だった。
笑顔は、心に余裕がある人だけのものだと思っていた。
でも違った。
周りを安心させたい。
チームで仕事を進めたい。
そんな思いがあるからこそ、笑顔を大切にしていたのだ。
帰り際、私はエレベーターで同僚に会った。
「今日もお疲れさま。」
自然に笑顔で声をかけると、相手も笑顔で返してくれた。
たったそれだけで、一日の疲れが少し軽くなった気がした。
一人前の社会人とは、仕事が速い人ではない。
周りに安心を届けられる人なのかもしれない。
#先輩の背中
#笑顔の力
#社会人一年目






