内定を得れば、もう人と比べなくなると思っていた美咲。しかし友人たちの内定先を聞くうちに、会社名や規模、待遇が気になり始めます。比較は形を変えて続いていました。
内定をもらっても比較は終わらなかった
火曜日の昼休み。
美咲は友人たちと学食にいた。
「私は○○に決めたよ」
「うちは初任給が結構いいみたい」
就活中には聞くのがつらかった内定の話も、今なら普通に聞けると思っていた。
美咲にも内定先がある。
ところが話しているうちに、別の気持ちが生まれてきた。
友人の会社の方が有名だ。
規模も大きい。
福利厚生も充実しているように聞こえる。
せっかく自分で選んだ会社なのに、急に小さく見えてきた。
帰宅してから、美咲はもう一度内定先のホームページを開いた。
そして、企業研究をしていた頃のノートも読み返した。
「若手を育てる環境」
「人と関わりながら成長できる」
「社員の表情が自然だった」
そこには、自分が会社を選んだ理由が残っていた。
就活中は内定の有無を比べ、内定後は会社名や規模を比べる。
比較する材料は、いくらでも見つかる。
でも、友人に合う会社が自分にも合うとは限らない。
美咲はノートを閉じた。
大切なのは、誰かより良い会社に入ることではない。
自分が納得して働ける場所を選ぶことなのだ。
まとめの一言
会社選びに順位はありません。誰かの「いい会社」より、自分にとっての「いい会社」を大切にしよう。
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