2026年2月16日月曜日

インターンの報告は「数字」より「表情」


 「何社行きましたか?」よりも、「どう感じましたか?」と聞くようにしている。

 参加社数を誇らしげに語る学生もいる。

だが本当に知りたいのは、その経験がどんな表情を生んだのか。

 楽しそうに話す学生。

少し戸惑いながらも真剣に語る学生。

悔しさを滲ませる学生。

 その顔を見れば、インターンが「通過点」だったのか、「意味ある時間」だったのかは分かる。

 数は増やせる。

けれど、深さは自分でしか掘れない。

 その深さを引き出すのが、私の仕事だと思っている。


#キャリア支援
#インターン報告
#成長の瞬間 

インターン後「会社の空気」を思い出せた


 企業研究のページを開きながら、ふと、あの日の会議室の空気を思い出した。

資料の内容よりも、社員同士のやり取りの雰囲気。

忙しい中でも声を掛け合っていた姿。

笑い声の混じる打ち合わせ。

 インターンに参加する前は、「業界」や「条件」ばかりを見ていた。

けれど今は、「自分がその場に立ったとき、どう感じたか」を基準にしている。

 言葉にできないけれど、確かに覚えている感覚。

あの空気の中で働く自分を想像できるかどうか。

 エントリーシートを書く手が、以前より迷わない。

思い出せる空気があることは、思った以上に心強かった。


#インターン体験
#企業研究
#就活のリアル 

2026年2月15日日曜日

就活物語「後から知った、あの学生の現在」

――見送った側の、静かな後悔――


 その学生を不採用にしたのは、二年前だった。

面接での評価は悪くない。

だが、最終的には別の学生を選んだ。

 理由は、経験の差。

彼は少しだけ実務経験が浅く、即戦力としては、もう一歩という判断だった。

 正直に言えば、「惜しい」という感触は残っていた。

それでも、あのときの選択に迷いはなかったはずだ。

 ある日、業界紙の記事で彼の名前を見つけた。

新規プロジェクトの中心メンバーとして紹介されていた。

写真には、落ち着いた表情で語る姿があった。

 胸の奥が、静かにざわついた。

あのとき、迎えていたらどうなっていただろう。

育てながら共に挑戦できたかもしれない。

 だが同時に思う。

彼は、今の環境でこそ伸びたのかもしれない。

選ばれなかったことが、別の道を開いたのだとしたら――

それは、間違いではなかったのだろう。

 採用は、未来を完全には見通せない。

見送った人材が活躍することもある。

 彼は、確かに惜しかった。

そして今も、私はときどき、あの面接室の空気を思い出す。


#面接官の視点
#惜しかった学生
#後から知った活躍

2026年2月14日土曜日

就活物語「最後の電話で、縁がすれ違った学生」

――あと一日、早ければ――


 その学生は、一次面接から評価が安定して高かった。

明るさと論理性のバランスがよく、チームにもすぐ溶け込めるだろうという安心感があった。

 最終面接後の評価会議では、ほぼ満場一致。

「ぜひ迎えたい」という空気が、会議室を包んでいた。

 だが、問題は一つだけあった。

彼は、他社の最終選考も同時に進んでいた。

 「できるだけ早く連絡を」

そう確認していたが、社内の決裁にわずかな時間がかかった。

 翌日、電話をかけると、彼は丁寧にこう告げた。

「御社も最後まで迷いました。

ですが、本日、別の会社にお返事をしました。」

 声に迷いはなかった。

きっと熟考の末の決断だったのだろう。

 受話器を置いたあと、しばらく動けなかった。

評価が足りなかったわけではない。

枠がなかったわけでもない。

 ただ、“決断の速さ”という一点で、わずかに他社に先を越された。

 採用とは、選ぶ側だけの意思では完結しない。

選ばれる側にも、人生の時間軸がある。

 彼は、間違いなく惜しかった。

そして私たちは、あと一日の差を、静かに悔やんだ。


#面接官の視点
#惜しかった学生
#他社との競合 

2026年2月13日金曜日

「急がなくていい」と思えた理由


 以前は、「早く決めないと不利になる」と思っていた。

 でも、インターンの話を聞くうちに、考え方が変わった。

 見て、感じて、考えている。

時間はかかっても、確実に前に進んでいる。

 結果を急かすより、考える時間を守ること。

それが、今の親の役割なのだと思う。

 「まだ決まらない」という言葉が、「まだ考えている」に変わった。

 その変化だけで、十分だった。


#保護者の視点
#就活の見守り
#インターン理解 

短期間でも「向き合ったか」は分かる


 インターンの期間は短い。

だからこそ、学生がどれだけ向き合ったかは、はっきり伝わる。

 完璧にできたかどうかではない。

質問の仕方、メモの取り方、帰り際の一言。

 そうした細かな部分に、姿勢が表れる。

 「この仕事を理解しようとしたか」

その一点だけを見ている。

 短期間でも、真剣さは隠せない。

それは、現場で働く人間の実感だ。


#現場担当者
#インターン姿勢
#仕事理解 

2026年2月12日木曜日

インターン後の学生は、判断が早い


 インターンを経験した学生は、選考の途中で判断を下すのが早い。

 続けるか、辞退するか。

迷っているようで、実はしっかり見極めている。

 現場を見たからこそ、「合う・合わない」を感覚ではなく、理由で語れる。

 人事としては、その判断を尊重したいと思う。

 時間をかけてでも、納得した選択をしてほしい。

そのほうが、結果的にお互いにとって健全だ。

 インターンは、判断力を育てる場でもある。


#企業人事
#就活判断
#インターン効果 

インターンの報告は「数字」より「表情」

 「何社行きましたか?」よりも、「どう感じましたか?」と聞くようにしている。  参加社数を誇らしげに語る学生もいる。 だが本当に知りたいのは、その経験がどんな表情を生んだのか。  楽しそうに話す学生。 少し戸惑いながらも真剣に語る学生。 悔しさを滲ませる学生。  その顔を見れば、...