就職活動を続ける翔太のことが気になっていた美咲。何か役に立てることはないかと考えていましたが、無理に助言することが相手のためになるとは限りません。ある日、翔太と話す機会ができた美咲は、答えを出そうとせず、まず相手の話を聞いてみることにしました。
相手を理解しようとすることから始まる支援
木曜日の午後。
美咲は、大学の図書館を出たところで翔太と出会った。
「翔太、久しぶり。元気?」
翔太は、少し困ったように笑った。
「うん、まあ……」
美咲は、その表情が気になった。
二人は、近くのベンチに腰を下ろした。
しばらく授業や卒業研究の話をしていると、翔太がぽつりと言った。
「実は、まだ就活が決まらなくて」
美咲は、静かにうなずいた。
「そうだったんだ」
翔太は、少しずつ話し始めた。
何社も不採用になったこと。
周囲が内定式を終えて、焦っていること。
最近は、自分に自信が持てなくなっていること。
美咲は、何か言葉をかけようと思った。
でも、途中でやめた。
自分が知っている就活の方法を伝えても、今の翔太に必要なこととは限らない。
「それは、つらかったね」
美咲がそう言うと、翔太は少し安心したように見えた。
「うん。何か、ずっと焦ってて」
美咲は、最後まで話を聞いた。
相手の話を聞くことは、ただ黙っていることではない。
相手が何を感じ、何に困っているのかを理解しようとすることだ。
そして、必要なときには、相談できる場所や人につなぐことも大切になる。
話が終わる頃、翔太は少し笑った。
「聞いてくれて、ありがとう」
美咲は答えた。
「また話したくなったら、いつでも聞くよ」
何かを解決したわけではない。
でも、それだけで意味のある時間だった。
まとめの一言
相手を支える第一歩は、答えを教えることではなく、気持ちを理解しようとすること。話を聞くことも、人を支える大切な力です。
#就活
#傾聴
#友人の支え




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