春から何度も不採用を経験し、立ち止まったこともありました。それでも歩き続けた先に届いた初めての内定。そこにたどり着くまでの時間を振り返ります。
内定よりうれしかったこと
金曜日の朝。
健太はパソコンの画面を見つめていた。
メールには、確かに書かれていた。
「内定」
何度読んでも、その二文字は消えない。
春から何社に応募しただろう。
書類で落ちた会社。
面接でうまく話せなかった会社。
友人の内定報告を聞いて焦った日。
朝、起きることさえつらくなり、就活から離れた日もあった。
あの頃は、夏になっても就活を続けている自分を想像できなかった。
けれど、休んだから気づいたことがある。
誰かと同じ速さで進まなくてもいい。
名前を知らない会社にも目を向けた。
働く人を見た。
仕事内容を調べた。
そして、「受かりそうな会社」ではなく、「ここで働きたい」と思える会社を選んだ。
だから健太がうれしかったのは、内定をもらったことだけではなかった。
自分で会社を探し、自分で選び、自分の言葉で思いを伝え、その結果として届いた内定だったことがうれしかった。
健太は静かに画面を閉じた。
就活を始めた春より、少しだけ自分を信じられるようになっていた。
遠回りした日も、立ち止まった日もあった。
でも、その全部が今日につながっている。
まだ人生の道は続いていく。
これはゴールではない。
自分で選んだ道を歩き始める、新しいスタートだった。
まとめの一言
内定はゴールではありません。自分で選んだ未来へ踏み出す、新しい一歩です。
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