2026年9月18日金曜日

就活物語 内定者|まだ会ったことのない同期たち


 10月1日の内定式では、初めて同期になる学生たちと出会います。就活を終えた健太の心には、「自分はその中でやっていけるのだろうか」という新しい不安が芽生えます。

今度は同期と自分を比べそうになった

 金曜日。

健太は昨日届いた内定式の案内を、もう一度眺めていた。

気になっているのは、内定式そのものより「内定者同士の交流」という一文だった。

同期になる人たちに、初めて会う。

 そう考えた途端、いろいろな想像が頭に浮かんだ。

「みんな自分より優秀だったらどうしよう」

「うまく話せるかな」

「自分だけ場違いだったら……」

 健太は途中で、ふっと笑った。

春にも同じようなことを考えていたからだ。

友人が内定を取れば、自分と比べた。

説明会へ行けば、周囲の学生が自分より立派に見えた。

面接の待合室でも、隣の学生の方が自信に満ちているように感じた。

 そして今度は、まだ会ってもいない同期と自分を比べようとしている。

人は環境が変わっても、つい誰かと自分を比べてしまう。

でも健太は、この半年で一つ学んでいた。

見えている姿だけでは、その人がどんな道を歩いてきたのかは分からない。

 きっと同期にも、それぞれの春があり、それぞれの就活があったはずだ。

「比べるために会うんじゃないよな」

健太は案内を閉じた。

 10月1日。

まだ会ったことのない人たちが、その日から「同期」と呼ばれる。

不安はある。

それでも今度は、少し楽しみにしてみようと思った。

まとめの一言

同期は競争相手ではなく、これから同じ場所で歩き始める仲間なのかもしれません。


#就活
#内定者
#同期 

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