初めての内定をもらった健太。それでも、すぐに就活を終える決心はつきませんでした。「もっと自分に合う会社があるかもしれない」。内定後だからこそ生まれる迷いと向き合います。
内定をもらっても迷いは終わらなかった
月曜日の夜。
健太は久しぶりに就活サイトを開いていた。
内定をもらった会社に不満があるわけではない。
むしろ、自分で調べて、社員の話を聞き、「ここで働きたい」と思って応募した会社だった。
それなのに、求人一覧を眺めている自分がいる。
「もっと自分に合う会社があるかもしれない」
そう考えると、就活を終えることが急に怖くなった。
春の頃は、内定さえもらえれば迷いはなくなると思っていた。けれど実際に内定を手にすると、今度は「本当にここでいいのか」という迷いが生まれた。
選択肢があることは安心につながる一方で、選ばなかった可能性まで気になってしまうことがある。
健太は画面を閉じて、これまで使ってきた就活ノートを開いた。
そこには、会社選びで大切にしたいことが何度も書き直されていた。
仕事内容。人間関係。成長できる環境。そして、自分らしく働けること。
内定をもらった会社には、その多くがあった。
「ほかに会社があるか」ではなく、「自分はこの会社で働きたいか」。
考えるべきことが、少しだけ見えてきた。
今夜はまだ答えを出さなくてもいい。
健太はそう決めて、静かにノートを閉じた。
まとめの一言
選択肢の多さではなく、自分が納得して選べるか。それが就活を終えるための大切な基準です。
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