内定式から一夜明けた朝。健太は昨日出会った同期たちの顔を思い出していました。これまで「内定をもらった会社」だった場所が、少しずつ「これから自分が働く会社」へと変わっていきます。第6章の最終話は、新しい未来を見つめる朝の物語です。
内定をもらった会社が自分の働く場所になる
金曜日の朝。
健太はいつもより少し早く目を覚ました。
昨日の内定式のことが、まだ頭に残っていた。
会場の雰囲気。
会社の人たちの言葉。
そして、初めて出会った同期たちの顔。
昨日まで名前も知らなかった人たちと、来年の春から同じ会社で働く。
そう考えると、不思議な気持ちになった。
健太はスマートフォンを開いた。
昨日交換した連絡先が並んでいる。
交流会で話した学生から、短いメッセージも届いていた。
「昨日はありがとうございました。これからよろしくお願いします」
健太は、自然に笑顔になった。
春には、内定をもらうことだけを考えていた。
不採用になるたびに、自分を否定されたように感じた。
友人と比べ、焦り、何度も立ち止まった。
それでも、会社の名前や規模だけではなく、自分が働きたいと思える場所を探し続けた。
そして昨日、その会社で働く仲間たちに出会った。
内定をもらうことが、就活の終わりだと思っていた。
でも、本当はその先にも道が続いている。
仕事を覚えること。
人と関わること。
失敗しながら成長すること。
まだ知らないことばかりだ。
不安がすべて消えたわけではない。
それでも、健太は思った。
「この会社で働くんだ」
その言葉が、昨日までより少し自然に感じられた。
窓の外には、秋の朝の光が広がっている。
健太は鞄を持ち、大学へ向かった。
残された学生生活も、これから始まる社会人生活も。
どちらも、自分の大切な時間なのだから。
まとめの一言
内定はゴールではなく、新しい人生への入り口。自分で選んだ道を、これから自分の足で歩いていこう。
#就活
#内定式後
#キャリア形成

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