10月になり、周囲の友人たちは内定式の話をしています。しかし、大学4年生の翔太は、まだ就職先が決まっていません。春から続けてきた就活は思うように進まず、焦りばかりが大きくなっています。同じ秋なのに、自分だけ違う時間を過ごしているように感じるのでした。
周囲の内定報告がつらく感じるとき
火曜日の昼休み。
大学の食堂では、友人たちが内定式の話で盛り上がっていた。
「同期が結構いい人たちでさ」
「入社前の研修もあるらしいよ」
翔太は、黙って昼食を食べていた。
話に加わりたい気持ちはある。
でも、何を話せばいいのか分からなかった。
翔太は、まだ就職先が決まっていない。
春から何社も応募した。
説明会にも参加し、履歴書を書き、面接も受けた。
それでも、内定にはつながらなかった。
「みんな、もう就活が終わったんだな」
そんな言葉が頭に浮かぶ。
もちろん、友人たちが悪いわけではない。
内定を喜ぶのは自然なことだ。
それでも、自分だけが取り残されたように感じてしまう。
午後の授業が終わり、翔太は一人でキャンパスを歩いた。
スマートフォンには、以前応募した企業からの不採用通知が残っている。
もう何度目だろう。
「自分には、何が足りないんだろう」
そう考えるほど、気持ちが沈んでいく。
けれど、就職活動は、早く内定を得た人が優れているという競争ではない。
企業との出会いや選考の時期は、人によって異なる。
10月になっても採用活動を続けている企業はある。
翔太は、まだそのことを十分に知らなかった。
秋の風が吹くキャンパスで、翔太は立ち止まった。
自分の就活は、まだ終わっていない。
まとめの一言
周囲より内定が遅いからといって、自分の価値が低いわけではありません。就職活動には、それぞれの時間があります。
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