2026年8月1日土曜日

就活物語|仕事 優先順位|全部頑張ろうとして失敗した日


 朝から次々と仕事を頼まれた。

資料の修正。

会議の準備。

電話応対。

メールの返信。

「全部きちんとやらなきゃ。」

そう思った私は、一つひとつを完璧にこなそうとした。

 気づけば時計は昼を過ぎている。

どの仕事も中途半端なまま進まず、焦りだけが大きくなっていった。

その様子を見た先輩が静かに声をかけた。

「優先順位は確認した?」

私は首を横に振る。

 先輩はホワイトボードに三つの丸を書いた。

「急ぐ仕事。」

「大切な仕事。」

「後でもできる仕事。」

「全部を同じ力で頑張ると、かえって全部が遅くなるんだよ。」

その言葉に、はっとした。

 頑張ることは大切。

でも、仕事は頑張る順番も大切なのだ。

午後は優先順位を整理しながら取り組んだ。

すべて終わったわけではない。

それでも、朝より落ち着いて仕事ができた。

会社を出る頃には、夕焼けが街をやさしく照らしていた。

 一人前になるということは、たくさん頑張ることではない。

何を先に頑張るかを考えられることなのかもしれない。


#仕事の優先順位
#社会人一年目
#働き方を学ぶ

0 件のコメント:

コメントを投稿

それぞれの、働く理由|45歳からの学び直し|四十五歳、もう一度学び始めた理由

「今さら勉強して、何になるんだろう。」 パソコンの画面を前に、浩一は小さくつぶやいた。 四十五歳。 製造業の会社で、二十年以上働いている。 入社してからずっと、生産管理の仕事を担当してきた。 現場の状況を確認し、納期を調整し、トラブルがあれば関係部署と相談する。 長年の経験から、...