朝から次々と仕事を頼まれた。
資料の修正。
会議の準備。
電話応対。
メールの返信。
「全部きちんとやらなきゃ。」
そう思った私は、一つひとつを完璧にこなそうとした。
気づけば時計は昼を過ぎている。
どの仕事も中途半端なまま進まず、焦りだけが大きくなっていった。
その様子を見た先輩が静かに声をかけた。
「優先順位は確認した?」
私は首を横に振る。
先輩はホワイトボードに三つの丸を書いた。
「急ぐ仕事。」
「大切な仕事。」
「後でもできる仕事。」
「全部を同じ力で頑張ると、かえって全部が遅くなるんだよ。」
その言葉に、はっとした。
頑張ることは大切。
でも、仕事は頑張る順番も大切なのだ。
午後は優先順位を整理しながら取り組んだ。
すべて終わったわけではない。
それでも、朝より落ち着いて仕事ができた。
会社を出る頃には、夕焼けが街をやさしく照らしていた。
一人前になるということは、たくさん頑張ることではない。
何を先に頑張るかを考えられることなのかもしれない。
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#社会人一年目
#働き方を学ぶ

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