午後、資料を作っていると、後輩が私の席の近くで立ち止まった。
何か言いたそうにしている。
「どうしたの?」
声をかけると、少し安心したような顔をした。
「あの……ちょっと相談してもいいですか?」
その言葉に、私は少し驚いた。
仕事の進め方で迷っているという。
話を聞きながら、数か月前の自分を思い出した。
分からないことがあっても、忙しそうな先輩には声をかけづらかった。
「こんなことを聞いていいのかな。」
何度も迷ったことがある。
だから、すぐに答えを言うのではなく、まず最後まで話を聞いた。
「私も同じところで迷ったよ。」
そう伝えると、後輩の表情が少し緩んだ。
二人で資料を見ながら、どう進めるかを一緒に考える。
しばらくして、後輩が席へ戻る前に言った。
「相談してよかったです。ありがとうございます。」
その後ろ姿を見ながら、不思議な気持ちになった。
少し前まで、相談する側だった私が、今は相談される側になっている。
頼られるということは、何でも知っていることではない。
相手が安心して話せる存在になることなのかもしれない。
私はパソコンに向き直りながら、少しだけ背筋を伸ばした。
また一つ、先輩になれた気がした。
#後輩からの相談
#頼られる存在
#社会人の成長

0 件のコメント:
コメントを投稿