2026年9月6日日曜日

就活物語|後輩 相談|初めて後輩から相談された日


 午後、資料を作っていると、後輩が私の席の近くで立ち止まった。

何か言いたそうにしている。

「どうしたの?」

声をかけると、少し安心したような顔をした。

「あの……ちょっと相談してもいいですか?」

その言葉に、私は少し驚いた。

 仕事の進め方で迷っているという。

話を聞きながら、数か月前の自分を思い出した。

分からないことがあっても、忙しそうな先輩には声をかけづらかった。

「こんなことを聞いていいのかな。」

何度も迷ったことがある。

だから、すぐに答えを言うのではなく、まず最後まで話を聞いた。

 「私も同じところで迷ったよ。」

そう伝えると、後輩の表情が少し緩んだ。

二人で資料を見ながら、どう進めるかを一緒に考える。

しばらくして、後輩が席へ戻る前に言った。

「相談してよかったです。ありがとうございます。」

その後ろ姿を見ながら、不思議な気持ちになった。

 少し前まで、相談する側だった私が、今は相談される側になっている。

頼られるということは、何でも知っていることではない。

相手が安心して話せる存在になることなのかもしれない。

私はパソコンに向き直りながら、少しだけ背筋を伸ばした。

また一つ、先輩になれた気がした。


#後輩からの相談
#頼られる存在
#社会人の成長 

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