就活物語
「ボランティア経験が就活で光った瞬間」
キャリアセンターにやってきた四年生のハルト君。自己PRについて相談を受けたとき、最初は「特に目立った経験はありません」と言っていた。
ところが、雑談の中で「地域の清掃ボランティアを2年間続けている」と口にした瞬間、私は耳を傾けた。彼は毎月欠かさず参加し、時にはリーダーを務めて人員調整や進行役も担ったという。
「でも、ただ掃除しているだけです」と彼は笑った。だが、その姿勢の中に継続力や責任感、協働力がはっきりと見えていた。
私は「それは大切な経験だよ。続けること自体が力なんだ」と伝えた。
後日、彼のエントリーシートには、その経験が自分の言葉でしっかりと書き込まれていた。そして面接では、ボランティアを通じて学んだ仲間との連携や責任感を熱意をもって語った。
企業からの評価は高く、「誠実さと継続力を感じる」との声が返ってきた。
自分では“特別ではない”と思っている経験が、実は大きな価値になる。私は改めて、学生一人ひとりの歩みを丁寧に聞くことの大切さを感じた。
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