2025年11月6日木曜日

「名札の重みが、少しだけ変わった日」


 研修会場のドアを開けると、明るい声が響いた。

「おはようございます!」

内定者研修の初日。真央は胸に社員証をかけながら、少し緊張した面持ちで席に着いた。

 講師の話を聞きながら、周りの同期たちの表情を見る。

みんな真剣な眼差しで、メモを取っている。

数か月前まで同じように学生だった人たちが、どこか“社会人”の顔をしていた。

 ふと手元の名札を見つめる。

そこには、自分の名前の横に「〇〇株式会社」のロゴ。

文字の小さな輝きに、責任と期待の重みを感じた。

 グループワークでは、意見を交わしながら笑い合う瞬間もあった。

「社会人になるって、こういうことなのかもしれない」

真央はふとそう思いながら、資料をめくった。

 帰り道、窓に映る自分の顔が少し大人びて見えた。

名札のストラップを指でなぞる。

それは、学生から社会人へと続く小さな架け橋だった。


#内定者研修
#社会人の第一歩
#学生から社会人へ 

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