【第11話】会社の“理念”に耳をすませる
説明会の冒頭、少し堅苦しく聞こえる“企業理念”。
けれど、マナはそれを聞き流さずにメモを取っていた。
帰宅後、その理念が自分の価値観と驚くほど近いことに気づいた。
「ここなら、自分の考えと同じ方向を向けるかもしれない」
企業理念は、会社の“魂”のようなもの。
それに共鳴できるかどうかが、長く働くうえでの大切な軸になる。
たとえ過去は変えられなくても、未来はこれからの選択と行動で、いくらでも変えていける。 迷ったり、立ち止まったりしても大丈夫。大切なのは、自分のペースで、自分らしい“道”を見つけていくこと。 このブログは、そんなあなたの一歩をそっと応援します。 あなたの未来が、希望と可能性に満ちたものになりますように。
【第11話】会社の“理念”に耳をすませる
説明会の冒頭、少し堅苦しく聞こえる“企業理念”。
けれど、マナはそれを聞き流さずにメモを取っていた。
帰宅後、その理念が自分の価値観と驚くほど近いことに気づいた。
「ここなら、自分の考えと同じ方向を向けるかもしれない」
企業理念は、会社の“魂”のようなもの。
それに共鳴できるかどうかが、長く働くうえでの大切な軸になる。
就活物語
「読みたくなる履歴書」
人事部で採用を担当して十年。春になると、デスクの上に山のような履歴書が届く。新卒採用の時期だ。会社説明会では、毎回一生懸命に話す。会社の強み、働く魅力、求める人物像——。それでも、いざ提出された履歴書を見ると、心が沈む。
正直に言おう。届いた履歴書の半分は、「読もう」と思えない。志望動機の欄には、「成長できる環境を求めている」とか、「御社の業界に興味があります」といった、どの会社にも通用するような言葉が並ぶ。これが、あの説明会に参加してくれていた学生の書いたものかと思うと、虚しさがこみ上げてくる。
説明会で目を輝かせていたあの学生も、履歴書では“その他大勢”になってしまう。
ある日、ふと手に取った一枚の履歴書。書き出しに「父が長年、御社の製品を愛用しており…」とあった。目を引かれた。読み進めると、彼女はその経験から商品に興味を持ち、自分でも調べ、大学のゼミで関連するテーマに取り組んだという。心に残った。話してみたい、と思った。
そう、読みたくなる履歴書には、「その人らしさ」がある。「なぜこの会社なのか」「どこに共感したのか」が、自分の経験や気持ちと結びついて書かれている。それが伝わると、採用担当者も“その人”をもっと知りたくなる。
企業の説明会でどれだけ想いを語っても、それを受け取って、自分の言葉で返してくれなければ、つながりは生まれない。
学生たちに伝えたい。就活は、無難さを競う場ではない。自分の想いを「あなたの言葉」でぶつけてほしい。それが伝わったとき、履歴書は「紙」ではなく「声」になるのだから。
就活物語
「六十社目の春」
春の終わり、大学の就活掲示板にひとりの学生がそっと手紙を貼った。
「この度、ようやく内定をいただきました。実は、これが60社目の応募でした。」
彼の名はタクミ。真面目で口下手な青年。最初の頃は、数社の不合格通知に心が折れかけた。周りの友人が次々と内定をもらう中で、「自分は価値がないのかもしれない」と何度も思った。それでも彼は、毎回の面接を思い返し、自分の伝え方や表情、受け答えを振り返っては改善を重ね、エントリーシートの表現にも工夫を加えていった。
ある日、彼が尊敬する教授が言った。
「タクミ、不合格は“否定”じゃない。“今のままでは合わなかった”というだけだ。そこにヒントがある。」
その言葉に支えられ、タクミは不合格の理由を自分なりに分析し続けた。人に頼ることが苦手だった彼は、思い切ってキャリアセンターに通い、模擬面接を繰り返した。落ちるたびに、なぜ落ちたかを問い直し、少しずつ“自分らしい表現”を見つけていった。
そして60社目。ある企業の面接で、彼はこう語った。
「私は、多くの不合格を経験しました。でも、それを一つひとつ見つめ直す中で、少しずつ成長してきた実感があります。私は失敗を恐れずに改善を続けられる人間です。」
その言葉に、面接官の表情が変わった。
——そして数日後、彼に初めての内定通知が届いた。
「不合格の数だけ、自分を知った」と彼は言う。
“合わなかった”理由を、決して“自分がダメだから”と受け止めず、“どうすれば伝わるか”と問い続けたその姿勢が、いつしか最大の武器になった。
だから今、彼は伝える。
「不合格は、終わりじゃない。次に進むためのヒントだよ。」
【第10話】“なんとなく良かった”で終わらせない
「雰囲気よかったなぁ…」
そう思ったハルカは、帰りの電車でノートを開いた。
「雰囲気」って、具体的にどう感じた?
社員の笑顔?話し方?質問の受け答え?
その曖昧な“なんとなく”を言葉にしていくことが、自己分析の一歩になる。
言語化することで、自分が大切にしたいことも見えてくる。
就活は、自分の心の動きを言葉にする旅でもあるのです。
【第9話】終了後こそ、本番かもしれない
説明会が終わった後、サナは帰ろうとしたが、
ふと立ち止まって社員に一言だけ声をかけた。
「とても分かりやすいお話でした、ありがとうございます」
その一言に、社員の表情がやわらいだ。
「名前、覚えたよ」――そんなふうに後日、言われたことがある。
説明会後のちょっとした会話や印象が、次の選考にもつながることがある
【第8話】会社説明会は比較の場ではない
「みんなすごい…自分なんて…」
会場で周りの学生がどんどん質問し、積極的にメモをとっているのを見て、
タカシは焦りを感じた。
でも説明会は「他人と競う場」ではなく、「自分と向き合う場」。
どんな情報が気になったか、何が印象に残ったか――
それを振り返るだけでも、就活のヒントは見えてくる。
“他人軸”ではなく、“自分軸”で受け取ることが大切。
【第7話】社員の表情に注目してみよう
説明会で話していた社員が、とても自然に笑っていた。
「この人、ほんとにこの会社が好きなんだな」――ユリはそう思った。
一方で、どこか義務的に話している社員もいた。
会社の雰囲気は、言葉より“空気”にあらわれることもある。
どんな人が働いているか、どんな目をしているか。
そこには、求人票には書かれていない“リアル”がある。
就活が長引くほど、家族との会話がつらくなることがあります。心配してくれていると分かっていても、その一言に傷ついてしまう夜があります。 悪気がないと分かっているけれど 夕食の時間だった。 遥香は食卓で黙ったまま箸を動かしていた。 その時、母親が何気なく聞いた。 「就活、どう?」...