数日前の会議で話したことを、私はもう忘れかけていた。
お客様への案内資料について、
「最初に簡単な説明を入れた方が、分かりやすいと思います。」
勇気を出して話した、小さな意見だった。
午後、先輩に呼ばれた。
「この前の提案、次の資料から試してみることになったよ。」
「えっ、私のですか?」
思わず聞き返した。
もっと経験のある人の意見が採用されるものだと思っていた。
先輩は笑った。
「誰の意見かより、良くなるかどうかだからね。」
その言葉が、うれしかった。
さっそく先輩と一緒に資料を修正する。
文章を短くしたり、順番を入れ替えたり。
ほんの小さな変更だった。
それでも完成した資料を見ると、不思議な達成感があった。
これまでは、与えられた仕事を間違えずに終わらせることで精いっぱいだった。
でも、仕事にはその先がある。
「もっと良くできないかな。」
そう考えて、自分のアイデアを形にしていく。
そこには、今まで知らなかった仕事の楽しさがあった。
帰り道、夏の夕暮れを眺めながら思った。
明日は、今日より少しだけ周りをよく見てみよう。
仕事の中には、まだ私の知らない「楽しい」がたくさん隠れているのかもしれない。
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#仕事の楽しさ
#社会人の成長

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