就活を続けていると、求人情報を見ることさえ苦しくなる日があります。そんな自分を責めてしまう学生に届けたい物語です。
今日は何もできなかった
日曜日の午後だった。
優斗は机に向かい、パソコンを開いた。
画面には就活サイトのログイン画面が表示されている。
しかし、その先に進めなかった。
求人を見る気力が湧かない。
エントリーする気持ちにもなれない。
マウスを握ったまま時間だけが過ぎていく。
「何をやっているんだろう」
そう思うたびに焦りが強くなる。
周囲は前へ進んでいる。
自分だけが止まっている気がした。
結局、その日は何も応募できなかった。
夕方になり、近所のコンビニまで散歩に出た。
空には少しだけ夕焼けが広がっていた。
歩きながら、優斗は気づいた。
ここ数か月、休むことを自分に許していなかったことに。
不合格になるたびに頑張ろうとしていた。
落ち込む暇もなく前を向こうとしていた。
だから疲れていたのかもしれない。
その夜、優斗はパソコンを閉じた。
そして早めに眠ることにした。
就活を休んだ一日だった。
でも、それは逃げた一日ではなかった。
明日また歩き出すために必要な一日だったのである。
解説
就活中は「何もしない日」に罪悪感を抱きがちです。しかし心が疲れている時には休息も必要です。立ち止まることは、決して後退ではありません。
まとめの一言
前に進むために休む日があってもいい。
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