六月も終わりに近づく頃、周囲から聞こえてくる内定報告。喜ばしいはずなのに、なぜか素直に喜べない。そんな気持ちを抱えた学生は少なくありません。
友達の「おめでとう」が苦しかった
昼休みの学生ラウンジはいつもより賑やかだった。
「内定もらったよ!」
そんな声が聞こえた瞬間、健太は思わず顔を上げた。
同じゼミの友人だった。
周囲からは「おめでとう!」という声が上がる。健太も笑顔を作り、「おめでとう」と声をかけた。
しかし、その帰り道だった。
胸の奥が重かった。
友人が悪いわけではない。むしろ努力していたことも知っている。それでも、自分だけが取り残されたような気持ちになった。
六月になっても内定はない。
面接も思うように進まない。
「自分だけ何かが足りないのだろうか」
そんな考えが頭をよぎる。
その夜、健太は就活ノートを開いた。
すると、四月に書いた言葉が目に入った。
「自分に合う会社を見つける」
そこには、誰かと競争するためではなく、自分の未来を探すために就活を始めた自分がいた。
就活は順位を競うものではない。
早く決まる人もいれば、時間をかけて納得できる会社と出会う人もいる。
友人の内定と、自分の価値は関係ない。
そう思えたとき、少しだけ肩の力が抜けた。
焦る気持ちは消えない。
それでも健太は、もう一度求人票を開いてみようと思った。
解説
就活中は友人の内定報告に焦りを感じることがあります。しかし、就活は競争ではなく、自分に合う進路を見つける活動です。他人と比較するより、自分のペースを大切にしましょう。
まとめの一言
友達の内定はゴールではない。あなたの道は、まだ続いている。
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