2025年12月30日火曜日

キャリアの現場「“焦らなくていい”と伝える難しさ」


 インターンの相談が増える時期になると、キャリアセンターは少し慌ただしくなる。

「何社行くべきですか」「もう参加しないと遅いですか」

質問の多くは、不安から生まれている。

 目の前の学生も、そんな一人だった。

スケジュール表を握りしめ、声が少し震えている。

「周りはもう動いていて……自分だけ遅れている気がします」

 職員はすぐに答えを出さなかった。

代わりに、学生がこれまで話してくれた内容を、ゆっくり整理していく。

興味を持ったきっかけ、楽しかった授業、違和感を覚えた経験。

 「今は、早さよりも“気づくこと”の方が大事かもしれないね」

そう伝えると、学生の表情が少し和らいだ。

 焦りを止める言葉は、魔法じゃない。

でも、立ち止まって考える時間を許すことはできる。

 インターンは競争じゃない。

そう何度でも伝えながら、今日も学生を送り出す。


#キャリアセンター
#就活支援
#インターン相談 

0 件のコメント:

コメントを投稿

就活物語「後から知った、あの学生の現在」

――見送った側の、静かな後悔――  その学生を不採用にしたのは、二年前だった。 面接での評価は悪くない。 だが、最終的には別の学生を選んだ。  理由は、経験の差。 彼は少しだけ実務経験が浅く、即戦力としては、もう一歩という判断だった。  正直に言えば、「惜しい」という感触は残って...