インターンの相談が増える時期になると、キャリアセンターは少し慌ただしくなる。
「何社行くべきですか」「もう参加しないと遅いですか」
質問の多くは、不安から生まれている。
目の前の学生も、そんな一人だった。
スケジュール表を握りしめ、声が少し震えている。
「周りはもう動いていて……自分だけ遅れている気がします」
職員はすぐに答えを出さなかった。
代わりに、学生がこれまで話してくれた内容を、ゆっくり整理していく。
興味を持ったきっかけ、楽しかった授業、違和感を覚えた経験。
「今は、早さよりも“気づくこと”の方が大事かもしれないね」
そう伝えると、学生の表情が少し和らいだ。
焦りを止める言葉は、魔法じゃない。
でも、立ち止まって考える時間を許すことはできる。
インターンは競争じゃない。
そう何度でも伝えながら、今日も学生を送り出す。
#キャリアセンター
#就活支援
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