最初のインターンでは、常に誰かに見られている気がしていた。
正解を言えているか、評価を下げていないか。発言するたびに、胸の奥がざわついた。
けれど、この会社のインターンは少し違った。
社員は、こちらの答えにすぐに反応しない。
「なるほど」「そう考えたんだね」と一度受け止めてから、別の視点をそっと添えてくる。
ある日、思い切って聞いてみた。
「これって、評価に関係ありますか?」
社員は少し驚いた顔をして、笑った。
「今日は評価しないよ。考える時間だから」
その言葉で、肩の力が抜けた。
評価されない時間が、こんなにも心を軽くするなんて思わなかった。
帰り道、ノートを見返しながら気づいた。
今日一番多かったのは、“うまく言えなかったこと”や“迷った跡”だった。
でも、それがそのまま残っているのが、少し誇らしかった。
インターンは、できる自分を見せる場じゃない。
考え途中の自分を、そのまま置いていい場所なんだ。
そう思えた日だった。
#インターン体験
#学生の気づき
#自己理解

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