「未来の自分に、恥じないように」
卒業を半年後に控えたある日、真央はキャリアセンターからのメールを開いた。
「社会人としての準備講座のお知らせ」
ついこの前まで“就活生”だったのに、
気づけば“内定者”として社会に出る準備をする立場になっていた。
メールを閉じ、机の上に置かれた就活ノートを手に取る。
そこには、面接で答えた「将来の自分像」が書かれていた。
――人の役に立てる仕事をしたい。
あの頃の言葉を読み返すと、少し照れくさい。
でも、嘘ではない。あの時の自分が本気で考えたことだ。
「未来の自分が、この言葉に恥じないように」
そう思いながら、真央はノートをそっと閉じた。
外を見ると、街のビルの窓に夕陽が反射してきらめいている。
新しい日々が近づいている。
胸の奥に小さな緊張と、確かな期待が芽生えていた。
#内定者の決意
#社会人になる準備
#未来へのまなざし
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