2025年10月9日木曜日

「内定連絡の電話、思わず声が裏返った」― 緊張と喜びのはざまで

「内定連絡の電話、思わず声が裏返った」
― 緊張と喜びのはざまで


 大学4年の6月上旬。昼下がりのキャンパスで、涼介は研究室のパソコンに向かっていた。

そのとき、ポケットの中でスマホが震える。見知らぬ番号。

恐る恐る出ると、聞き覚えのある声がした。

「○○株式会社の採用担当の佐藤です。先日の最終面接の結果ですが…」

心臓の鼓動が一気に早くなる。

「内定のご連絡を差し上げます」

その瞬間、涼介の声が裏返った。

「ほ、本当ですか!? ありがとうございます!」

採用担当の笑い声が電話口から聞こえ、緊張が少しだけほどけた。

 電話を切ったあと、しばらく言葉が出なかった。

机に置いた手が少し震えている。

長い就活の日々が、ようやく終わったのだ。

 外に出ると、初夏の風が吹き抜けた。

どこまでも続く青空を見上げながら、涼介は深呼吸をした。

「これが…あの“内定”の瞬間なんだな」

その小さな声には、確かな達成感が滲んでいた。


#内定者のリアル
#内定の瞬間
#就活の終わりと始まり 

0 件のコメント:

コメントを投稿

就活物語|配属 不安|働く場所が現実になった日

 内定先から届いたメールには、「配属先について」という文字が書かれていた。 その瞬間、就活だったはずの時間が、急に“仕事”へ近づいた気がした。 勤務地。 所属部署。 仕事内容。 画面に並ぶ言葉を見ながら、頭の中で通勤風景を想像する。 朝の駅。 社員証。 オフィスの席。  まだ学生...