ベンジャミン・トッド氏は「好きなことを仕事にする(Follow your passion)」という一般的なキャリアアドバイスは、必ずしも正しくないと主張します。
彼自身の経験から、興味や情熱は変動しやすく、それだけを基準に仕事を選ぶのは失敗につながりやすいと指摘します。そして、人生における「80,000時間」という限られた労働時間をより意義あるものにするための指針として、以下のステップを提案しています。
- 「何が自分にとって価値あることか」を軸にする
自分の興味が常に変わるのは自然なことで、重要なのは「何が本当に価値ある行動・仕事なのか」に目を向けることです。そして、それを追求することで充実感や情熱が後からついてくると述べています。 - 価値あることに関わることで成果も得やすくなる
実際に価値ある貢献をしている人ほど、周囲からの支援を得やすく、成功や資金調達も有利になるといいます。自分の利益だけを追うのとは異なる、別の報酬があるのです。 - 実践すべき具体的ステップ
トッド氏は以下の3つを軸にキャリア選びを進めるべきだとしています: - 探索(Explore)
世界や社会が抱えている課題を知り、自分のスキルや興味との接点を探すこと - スキルを磨く(Develop valuable skills)
今後も求められ、さまざまな分野で応用できるスキルを習得すること。 - 重要な問題に取り組む(Work on important, neglected problems)
大きな社会課題の中でも、特に見過ごされがちな分野に自身のスキルを活かすことが効果的だと説明しています。 - 想像(Deathbed test)
人生の終わりに「お金や快適な生活を得ただけだったけど、何のためだったんだろう…」ではなく、「命を救うために働いた」「社会に貢献した」という実感を持てる人生でありたい、という視点を持つよう促します。
なかなか興味深いお話ですね。
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