【第16話】面接試験の印象を左右する第一声の重要性
面接室に入った瞬間、春菜は深呼吸を一つ。ドアを静かに閉め、「よろしくお願いいたします!」と声を張った。
しかし、面接官の表情が微妙に曇ったのを見て、胸がざわつく。後でキャリアセンターの職員に聞くと、「声は大きかったけど、緊張が声に出ていて少し硬く感じられたかもしれないね」と指摘された。
次の面接までの一週間、春菜は鏡の前で挨拶練習を繰り返した。声の大きさ、トーン、笑顔をセットにして、自然な第一声を身につけるためだ。さらに、友人に面接官役を頼み、入室から椅子に座るまでを通しで練習した。
本番の日、春菜は落ち着いた笑顔で「よろしくお願いいたします」と柔らかい声で挨拶。面接官が頷いたのを見て、自信が湧いた。
「第一声は、その後の面接の空気を作る」――春菜はその意味を、自分の体験で知ったのだった。
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