失敗や反省ばかりを書いてきた就活ノート。しかし、ページを最初から読み返すと、そこには自分が歩いてきた時間と成長が残っていました。
ノートに残っていたのは失敗だけではなかった
夏休みを目前にした夜。
拓也は、机の端に置かれた就活ノートを手に取った。
最初のページには、三月に参加した合同説明会の感想が書かれている。
「何を質問したらよいか分からなかった」
次のページには、初めての面接を終えた日の記録。
「緊張して自己紹介さえうまく言えなかった」
読み進めると、不採用になった会社や答えに詰まった質問、落ち込んだ日の言葉が続いていた。
「失敗ばかりだな」
そう思いながら、さらにページをめくる。
すると、少しずつ記録の内容が変わっていることに気づいた。
「今日は面接官の目を見て話せた」
「志望動機を自分の言葉で伝えられた」
「質問に詰まったけれど、考えてから答えられた」
内定はまだない。
けれど、何もできなかった自分のままではなかった。
一冊のノートには、失敗だけでなく、立ち止まりながらも進んできた自分の姿が残っていた。
拓也は最後のページに書いた。
「夏休みに入っても、もう少し続けてみる」
そしてノートを閉じた。
それは就活を終えるためではない。
明日から、また新しいページを書くためだった。
解説
振り返りは、反省点を探すためだけのものではありません。できるようになったことを確認すると、自分の成長を実感できます。結果が出る前にも、積み重ねてきた経験には価値があります。
まとめの一言
これまで書いてきた一ページ一ページが、次の一歩を支えてくれる。
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