朝礼が終わると、先輩から声をかけられた。
「今日から実習生が来るから、この仕事を教えてあげてくれる?」
思わず自分を指差した。
「私ですか?」
入社して数か月前までは、何も分からず質問ばかりしていた自分。
そんな自分が、人に教える立場になるなんて想像もしていなかった。
実習生は少し緊張した表情でメモを取りながら話を聞いている。
「ここは、この順番で進めると分かりやすいよ。」
説明しているうちに、ふと気づいた。
先輩から教えてもらった言葉を、そのまま自分が伝えている。
あのとき支えてもらったことが、今度は誰かを支える力になっていた。
説明を終えると、実習生が笑顔で言った。
「ありがとうございます。すごく分かりやすかったです。」
その言葉に、胸の奥が温かくなる。
教えることは、自分自身の成長を確かめることでもある。
帰り道、夕暮れの空を見上げながら思った。
少し前まで新人だった自分も、少しずつ前へ進んでいるのだ。
#後輩指導
#社会人の成長
#教える喜び

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