就活が苦しくなるほど、「迷惑をかけたくない」「弱い自分を見せたくない」と思い、一人で抱え込んでしまう学生がいます。そんな一日の物語です。
「大丈夫」と言い続けた一日
昼休みのキャンパス。
亮はベンチに座り、スマートフォンを眺めていた。
母親からの「元気?」というメッセージ。
ゼミの友人からの「最近どう?」という連絡。
キャリアセンターからの相談会のお知らせ。
どれも返信ができなかった。
「大丈夫。」
その一言を書いては消し、また書いては消した。
本当は大丈夫ではなかった。
不採用が続き、自分に自信が持てない。
誰かに話せば少しは楽になるかもしれない。
それでも、「こんなことで相談していいのだろうか」と考えてしまう。
夕方、一人で大学を歩いていると、サークルの先輩と偶然会った。
「元気そうに見えないな。」
その一言に、亮は思わず笑ってしまった。
「実は、ちょっと就活がうまくいってなくて…」
少しだけ話してみると、先輩は静かにうなずきながら聞いてくれた。
「俺も去年、同じだったよ。」
その言葉だけで十分だった。
解決策をもらったわけではない。
でも、一人ではないと思えた。
帰り道、亮はキャリアセンターへ相談の予約を入れた。
相談することは弱さではない。
前へ進むための勇気なのだと、少しだけ思えた。
解説
苦しい時ほど、人は一人で抱え込みがちです。しかし、相談することは決して弱さではありません。誰かに話すことで、心が少し軽くなることもあります。
まとめの一言
「助けて」と言える勇気も、自分を前へ進める力になる。
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