履歴書を書こうとしても、言葉が出てこない。何度も書き直し、自分の良ささえ分からなくなってしまう学生は少なくありません。
自分には何もないと思った午後
午後の静かな図書館。
真理子は履歴書を前に鉛筆を握っていた。
「自己PR」
その欄だけが白いままだった。
何を書いても平凡に思える。
アルバイトも、サークルも、資格も。
誰かと比べるたびに、自分には誇れるものがないように感じた。
時計だけが静かに進んでいく。
その時、隣の席の学生が小さく笑った。
「私も全然書けない。」
思わず顔を上げる。
その学生も履歴書を何枚も書き直していた。
「みんな同じなんだ。」
そう思えた瞬間、少し肩の力が抜けた。
真理子は白紙だった自己PR欄に、一行だけ書いた。
「最後まで責任を持って取り組むことを大切にしています。」
立派な言葉ではない。
でも、自分の本当の気持ちだった。
その一行から、履歴書は少しずつ埋まっていった。
解説
履歴書は「すごい経験」を書くものではありません。自分が大切にしてきたことを、自分の言葉で表現することが何より大切です。
まとめの一言
自分の言葉で書いた一行は、誰かの言葉より強い。
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