2025年11月10日月曜日

「“同期”と呼べる人ができた日」


 内定者研修の最終日。

朝から資料の最終確認をしていた真央の胸には、どこか晴れやかな気持ちがあった。

数日前まで“初対面”だった同期たちが、いまは笑顔で言葉を交わしている。

 最後のプレゼン発表が終わると、講師が言った。

「みなさん、立派でした。次に会うときは“社員”ですね。」

 拍手が起きた。

真央は亮太と目を合わせ、小さくうなずく。

「おつかれさま!」――その一言に、これまでの努力が報われた気がした。

 昼休み、同期みんなで写真を撮った。

カメラのタイマーが光る瞬間、誰かが「せーの!」と声をあげる。

笑いながら、真央は思った。

“たった数日なのに、仲間ってできるんだな。”

 帰りの電車の窓に映る自分の顔は、少し大人びて見えた。

社会人になる不安よりも、仲間と一緒に進む未来への期待のほうが大きかった。


#内定者研修最終日
#同期の絆
#社会人のはじまり 

0 件のコメント:

コメントを投稿

就活物語 親との関係|親の「まだ決まらないの?」が刺さった夜

 就活が長引くほど、家族との会話がつらくなることがあります。心配してくれていると分かっていても、その一言に傷ついてしまう夜があります。 悪気がないと分かっているけれど  夕食の時間だった。 遥香は食卓で黙ったまま箸を動かしていた。 その時、母親が何気なく聞いた。 「就活、どう?」...