内定者研修の最終日。
朝から資料の最終確認をしていた真央の胸には、どこか晴れやかな気持ちがあった。
数日前まで“初対面”だった同期たちが、いまは笑顔で言葉を交わしている。
最後のプレゼン発表が終わると、講師が言った。
「みなさん、立派でした。次に会うときは“社員”ですね。」
拍手が起きた。
真央は亮太と目を合わせ、小さくうなずく。
「おつかれさま!」――その一言に、これまでの努力が報われた気がした。
昼休み、同期みんなで写真を撮った。
カメラのタイマーが光る瞬間、誰かが「せーの!」と声をあげる。
笑いながら、真央は思った。
“たった数日なのに、仲間ってできるんだな。”
帰りの電車の窓に映る自分の顔は、少し大人びて見えた。
社会人になる不安よりも、仲間と一緒に進む未来への期待のほうが大きかった。
#内定者研修最終日
#同期の絆
#社会人のはじまり

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