「第一志望じゃなかったけれど」
― 納得の選択
内定の通知を受けた瞬間、涼介は正直、複雑な気持ちだった。
それは、第一志望の企業ではなかったからだ。
「もっと上を目指せたんじゃないか」と心のどこかで思ってしまう。
だが、面接で出会った社員たちの笑顔と、誠実な言葉を思い出すうちに、その気持ちは少しずつ変わっていった。
会社説明会で語られた「一人ひとりの成長を大切にする」という言葉。面接官の「あなたの人柄を信じています」という一言。
それらが心の奥に残っていた。
第一志望ではなかったけれど、“自分を見てくれた”と感じた企業。
それこそが、涼介にとって本当の「縁」だったのかもしれない。
後日、入社承諾書にサインをした瞬間、胸の中にあった迷いは静かに消えていった。
「正解は、あとから自分でつくるものだ」――
そう気づいたとき、涼介はようやく心から笑えた。
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