「親に伝えた夜」
― 社会人になる実感
内定の電話を受けたその夜、真衣は実家に電話をかけた。
「お母さん、内定もらえたよ」
受話器の向こうで、一瞬の沈黙のあとに聞こえた母の声は、少し震えていた。
「よかったねぇ……本当によかった」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が熱くなり、涙があふれた。
ずっと支えてくれた家族。励まし続けてくれた言葉。
就活の苦しさを思い返すたびに、母の存在がどれほど大きかったかを実感した。
電話を切ったあと、静まり返った部屋の中で、真衣はひとり深呼吸をした。
“社会人になるんだ”という思いが、じわりと広がっていく。
嬉しさの中に、社会人に少しの不安と責任感。
それでも、これから自分の力で生きていくんだ――そう心に誓った。
夜の窓に映る自分の姿が、少しだけ大人びて見えた。
#内定者のリアル
#親への報告
#社会人になる瞬間

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