2025年10月13日月曜日

「家族に伝えた夜、はじめて実感した“社会人になる”ということ」

「家族に伝えた夜、はじめて実感した“社会人になる”ということ」


夕食を終えたあと、真央は居間でスマホを見つめていた。

通知欄には「内定のお知らせ」の文字。

心臓がドクンと鳴る。信じられなくて、何度も本文を読み返した。

「……受かったんだ」

小さな声でつぶやくと、隣の部屋から母が顔を出した。

「どうしたの?」

「内定、出た」

その一言に、母の表情がぱっと明るくなった。

「本当? よかったじゃない!」

声のトーンが上がり、父も新聞を置いて近づいてきた。

「おめでとう。やっと落ち着けるな」

普段は照れくさい父の笑顔に、真央の目に涙がにじむ。

これまで不安で眠れなかった夜、面接のたびに緊張で震えた朝――

すべてが報われた気がした。

「これで、ようやくスタートラインに立てたんだ」

その夜、布団に入った真央は、初めて“社会人になる”という現実を、静かにかみしめていた。


#内定の瞬間
#家族に報告
#就活の終わりと始まり 

0 件のコメント:

コメントを投稿

就活物語 就活疲れ|学校へ行きたくなかった月曜日

 月曜日の朝になると、大学へ向かう足が重くなる。友人と会うことさえつらく感じる日があります。そんな気持ちを抱えた学生の物語です。 大学へ向かう足が止まった朝  月曜日の朝。 健介は大学へ向かう支度を終えたものの、玄関で立ち止まっていた。 リュックは背負っている。 靴も履いた。 そ...