「“お祈りメール”のあとに届いた一本の電話」
何通もの「お祈りメール」を受け取った後、心が折れそうになっていた春香。
「自分には社会から必要とされないのかもしれない」――そんな思いが胸を締めつけた。
けれども、それでも前を向こうと決め、彼女は次の面接の準備をしていた。
ある日、携帯が鳴った。
「◯◯株式会社の人事の◯◯と申します。先日の最終面接の結果ですが…」
瞬間、息をのむ。
「ぜひ、弊社に来ていただきたいと思いまして」
一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
「えっ…採用、ですか?」
声が震えた。目頭が熱くなり、涙がこぼれる。
長い就活のトンネルを抜けた瞬間、胸の奥からこみ上げてくるのは“安堵”と“感謝”。
「これまでの努力は無駄じゃなかった」
そう実感した春香は、電話を切ったあと静かに深呼吸をした。
机の上のエントリーシートの束が、ようやく報われた気がした。
#内定の瞬間
#お祈りメールからの逆転
#就活リアル
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