【第20話】
面接試験で沈黙を恐れない受け答え術
面接中、質問に答えたあと、一瞬の沈黙が訪れた。田島は焦りを感じ、つい余計な言葉を付け加えそうになったが、深呼吸して踏みとどまった。
事前に読んだ面接マナーの本に「沈黙は悪ではない」と書かれていたことを思い出したからだ。面接官が次の質問を考えている時間や、答えを咀嚼している時間は、無理に埋める必要はない。
相手の視線を受け止め、穏やかな表情で待つ。それだけで、自信のある態度が伝わる。やがて面接官は頷き、「今のお話、とても分かりやすかったです」と笑顔を見せた。
終わってみれば、あの沈黙がむしろ好印象につながったことに気づく。田島は悟った。「沈黙は恐れるものではなく、言葉を際立たせる間(ま)なのだ」と。面接では、言葉と同じくらい“間”を味方につけることが大切なのだ。
#面接試験
#沈黙の使い方
#就活成功術
0 件のコメント:
コメントを投稿