就活物語
「留学経験よりも光った“現地の気づき”」
「留学って、就活で本当に評価されるんですか?」
そう相談に来たのは、国際系の学部に通うミサキさん。3年次に半年間、ヨーロッパに留学していたという。
「正直、英語力に自信はないし…周りにも帰国子女とか多いので、あまり話す意味があるのかと」
だが、私は留学そのものではなく、「どんな経験をし、何を感じたか」を聞いてみた。
彼女は少し考えてから話し始めた。現地の学生とのグループワークで、納期に対する意識の違いや、議論の進め方の多様性に驚いたこと。最初は戸惑いながらも、徐々に相手の文化や意見を尊重する姿勢を学んでいったこと。
「“正しさ”って一つじゃないんだって、すごく実感しました」
その言葉に、私はハッとした。語学力以上に、グローバルな視野と対話力こそ、今の社会に必要な力だと感じた。
企業の国際部門とのマッチング面談後、「ぜひ会ってみたい」と言われたとき、私は心の中でうなずいた。
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