2025年7月27日日曜日

就活物語「留学経験よりも光った“現地の気づき”」

就活物語
「留学経験よりも光った“現地の気づき”」


 「留学って、就活で本当に評価されるんですか?」

そう相談に来たのは、国際系の学部に通うミサキさん。3年次に半年間、ヨーロッパに留学していたという。

 「正直、英語力に自信はないし…周りにも帰国子女とか多いので、あまり話す意味があるのかと」

 だが、私は留学そのものではなく、「どんな経験をし、何を感じたか」を聞いてみた。

 彼女は少し考えてから話し始めた。現地の学生とのグループワークで、納期に対する意識の違いや、議論の進め方の多様性に驚いたこと。最初は戸惑いながらも、徐々に相手の文化や意見を尊重する姿勢を学んでいったこと。

 「“正しさ”って一つじゃないんだって、すごく実感しました」

 その言葉に、私はハッとした。語学力以上に、グローバルな視野と対話力こそ、今の社会に必要な力だと感じた。

 企業の国際部門とのマッチング面談後、「ぜひ会ってみたい」と言われたとき、私は心の中でうなずいた。 

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