就活物語
「アルバイト経験を語る学生の説得力」
「特別なインターン経験も、留学もしていません」と言いながら、目を輝かせて話す学生がいた。
四年生のシュウヤ君。彼が語ってくれたのは、3年間続けたコンビニのアルバイトの話だった。
「深夜帯のシフトだったので、トラブル対応もありました。酔ったお客さんの対応、発注ミスのフォロー、急な欠員でワンオペの夜も…。でも、店長に相談して業務マニュアルを作ったら、新人の定着率が上がったんです」
一見、どこにでもある話。でも、聞いているうちに、彼がただ働いていたわけではないことが伝わってきた。目の前の問題にどう向き合い、何を考えて行動したか。それが言葉ににじんでいた。
「この仕事で、“段取りの力”と“気づく力”が鍛えられました」
私はうなずいた。彼の言葉には、実体験が裏打ちされていた。特別な舞台でなくても、日々の経験を深く掘り下げて語れる学生は強い。
企業と面談を調整した際、担当者は履歴書の一文に目を留めた。
「この子、アルバイトを単なる“バイト”で終わらせてないですね」
そのひと言が、すべてを物語っていた。
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