【第6話】意見がぶつかるとき
「え、それはちょっと違うと思います」
真剣な表情でそう言ったのは、理沙だった。彼女の向かいに座る悠人が、少し言葉に詰まる。
空気がぴりっと緊張する。周囲の3人も一瞬黙りこくり、視線を下げた。
でも理沙は続けた。「たぶん私の視点がズレてるかもしれないから、もう一度整理して話してもいいですか?」
そのひとことに、場の空気が少しやわらぐ。
議論が白熱しても、「否定」ではなく「対話」にする姿勢が、チームを崩さずに深めてくれる。
その後、グループは理沙の視点と悠人の意見を融合し、新たな結論にたどり着いた。
意見がぶつかるのは、悪いことじゃない。むしろそこにこそ、チームでやる意味があるのだ。
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