2025年7月2日水曜日

就活におけるグループワーク)【第6話】意見がぶつかるとき

【第6話】意見がぶつかるとき


 「え、それはちょっと違うと思います」

 真剣な表情でそう言ったのは、理沙だった。彼女の向かいに座る悠人が、少し言葉に詰まる。

 空気がぴりっと緊張する。周囲の3人も一瞬黙りこくり、視線を下げた。

 でも理沙は続けた。「たぶん私の視点がズレてるかもしれないから、もう一度整理して話してもいいですか?」

 そのひとことに、場の空気が少しやわらぐ。

 議論が白熱しても、「否定」ではなく「対話」にする姿勢が、チームを崩さずに深めてくれる。

 その後、グループは理沙の視点と悠人の意見を融合し、新たな結論にたどり着いた。

 意見がぶつかるのは、悪いことじゃない。むしろそこにこそ、チームでやる意味があるのだ。 

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