【第39話】“やりたい”と“できる”の狭間で
グループワークの途中、悠真はずっとそわそわしていた。
「発表、オレがやってもいいよ」
突然そう口にしたとき、仲間たちは少し驚いた顔をした。
「やってみたいとは思ってた。でも、うまく話せる自信がなくて…」
その言葉に、グループの空気が変わる。
「じゃあ、みんなで練習しようよ」
「要点、私がまとめ直すから」
仲間たちが自然とフォローし始めた。
“できるかどうか”ではなく、“やってみたい”という気持ちに、全員が寄り添った。
その姿勢が、チームを強くする。
グループワークとは、誰かの挑戦を、みんなで育てる場なのだ。
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