2025年7月22日火曜日

就活におけるグループワーク)【第34話】“ひとこと”が、議論をつなぎ止める

【第34話】“ひとこと”が、議論をつなぎ止める


 「それで…どうする?」

議論が停滞し、誰も口を開かなくなった。

アイデアは出た。意見も出た。けれど、整理されないまま時間だけが過ぎていく。

誰かが言いかけて、やめて、また沈黙。

そんなときだった。

詩織がポツリとつぶやいた。

「…つまり、私たちは“何を”決めきれてないのかな?」

そのひとことが、空気を変えた。

「たぶん、“軸”がバラバラなんだと思う」と誰かが返す。

「じゃあ、“優先順位”を一回見直してみる?」

少しずつ、言葉がほぐれていく。

グループワークでは、沈黙を破る“問い”が流れをつくる。

それは、立派なファシリテーションの技術だ。 

0 件のコメント:

コメントを投稿

就活物語「半年後なら、迷わず迎えていた学生」

――時期だけが、噛み合わなかった――  その学生は、将来性という言葉がよく似合っていた。 考え方は柔らかく、吸収力も高い。 質問への受け答えも素直で、学ぶ姿勢がはっきり伝わってくる。  面接官の多くが感じていたのは、「確実に伸びる」という予感だった。 ただし同時に、「もう少し経験...