【第26話】「言い切る」勇気、「任せる」信頼
「じゃあ発表、誰がいく?」
残り時間3分。誰も手を挙げない。
空気がピリつく中、陽斗がスッと手を上げた。
「じゃあ、俺がやる」
少し驚いた顔でメンバーが見つめる。
「さっきの話、こういう順でまとめたら伝わりやすいと思ってて──」
紙に書いた構成を見せながら、言葉をつなぐ陽斗。
「異論なければ、この流れで話すね?」
誰かが言った。「うん、それでいこう!」
“やってみる”と“やります”の違いは、聞く側に安心をもたらす。
そして、任せる側にも信頼が生まれる。
グループワークの発表は、「覚悟ある一歩」と「信じて委ねる力」の両方で成り立っている。
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