2025年7月15日火曜日

就活におけるグループワーク)【第24話】「それ、前に言ってたよね?」の真価

【第24話】「それ、前に言ってたよね?」の真価


 「さっき言ったことと、少しかぶるけど…」

 議論の途中、裕斗がそう言いながら発言しようとしたとき、周囲が微妙な表情になった。

 その瞬間、「あ、それ前に言ってたよね?」と真っ直ぐに言ったのは結衣だった。

 一瞬、空気が凍る。

 だが彼女はすぐに続けた。

 「でも、たぶん、その“前に言ってたこと”が、やっぱりこのテーマの核なんじゃないかなって思って」

 思い出したように、全員がうなずく。

 「たしかに、ずっとその視点に戻ってきてるよね」

 それは「繰り返し」ではなく「軸」の再確認だった。

 同じ言葉が何度も出てくるとき、それは“ぶれていない”というサインかもしれない。

 グループワークは、“正しさ”よりも“重なり”に意味が宿る。

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