【第23話】「見えている景色」が違うという強み
プレゼンテーマは「都市と地方の働き方の違い」。
都市部出身のメンバーが「リモート前提」「通勤ストレス」などを話す中、真琴は黙って聞いていた。
そして、ふと語り出す。
「私は、最寄りのバスが1時間に1本の地域で育ちました。だから“通勤”というより、“移動そのもの”がすでに働き方に影響してて…」
一同が静まり返る。
「ネットがあっても、そもそも“仕事が来ない”という課題もあって──」
その話をきっかけに、都市と地方の“格差”ではなく、“違い”として議論が進みはじめた。
自分の背景から語ることは、視野を広げ、チームに新しい地図をもたらす。
グループワークの価値は、多様な「見えている景色」を持ち寄ることにある。
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