2025年7月14日月曜日

就活におけるグループワーク)【第22話】感情が動いたとき、場も動く

【第22話】感情が動いたとき、場も動く


 「うまくまとめなきゃ」「論理的に話さなきゃ」

 そう思えば思うほど、正解を探すような意見が並ぶ。

 そのとき、沙耶がぽつりと語った。

 「私は、家族が介護をしていて、働き方ってすごく難しい問題で…」

 一瞬、空気が変わった。

 今まで“正しいこと”を言おうとしていた空間に、“ほんとうの声”が流れ込んだ。

 それに呼応するように、他のメンバーも自分の体験を語りはじめ、議論が一気に深まっていった。

 グループワークに必要なのは、知識や模範解答だけじゃない。

 自分の中にある“リアル”を持ち寄ることで、初めてチームに血が通い出すのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

就活物語 親との関係|親の「まだ決まらないの?」が刺さった夜

 就活が長引くほど、家族との会話がつらくなることがあります。心配してくれていると分かっていても、その一言に傷ついてしまう夜があります。 悪気がないと分かっているけれど  夕食の時間だった。 遥香は食卓で黙ったまま箸を動かしていた。 その時、母親が何気なく聞いた。 「就活、どう?」...