2025年7月7日月曜日

就活におけるグループワーク)【第12話】“まとめる”ことは、決めることじゃない

【第12話】“まとめる”ことは、決めることじゃない


 「結局、どれにする?」

 議論が白熱し、それぞれが意見を出し合ったあと、誰かがぽつりと言った。

 全員が黙り込む。どの案も、それぞれに良さがあって、優劣をつけにくい。

 そんな中、リーダー役の優斗が静かに口を開いた。

 「どれもいい意見だと思う。だから無理にひとつに決めなくても、複数を組み合わせて新しい案にしない?」

 その言葉に、場がふわっと和らいだ。

 グループワークの「まとめ役」は、ひとつの正解を決める人じゃない。多様な意見の“間”に橋をかける人だ。

 話し合いの最後、ホワイトボードに書かれた案は、チーム全員の色が混ざった、美しいグラデーションのようだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿

インターンの話は、表情から始まる

 インターン後の面談で、学生が席に座った瞬間に分かることがある。  話し始める前の、表情。 少し疲れているのか、晴れやかなのか。  言葉よりも先に、「どんな時間だったか」が伝わってくる。  良かったインターンほど、学生はすぐに結論を言わない。 迷い、考え、言葉を選ぶ。  その沈黙...