2025年6月26日木曜日

履歴書・エントリーシートの作成)

【第38話】「誰かに見せる」ことで気づけること


 「この文章、ちょっともったいないかも」

 エントリーシートを見せた友人にそう言われて、涼太は少し驚いた。

 「もっと自分の良さが出せると思うよ」と言われて、読み返してみる。たしかに、無難にまとめすぎていた。「変に目立たないように」「減点されないように」と、気をつかいすぎていたのかもしれない。

 自分では「そこそこよく書けた」と思っていた文章も、他人の目を通すことで、新しい発見がある。

 自分を知るための就活。でも、それは他人との対話の中で、もっと深くなる。

 涼太はもう一度ペンを取り、言葉を見つめなおした。今度は、ちょっと踏み込んで書いてみようと思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿

「“できたね”の笑顔が、チームのはじまり」

 内定者研修の二日目。 グループワークのテーマは「新入社員としての理想の働き方」。  真央たちは四人チームで、模造紙に意見を書き出していた。 最初はぎこちなかった会話も、少しずつ笑いが増えていく。 「その言い方いいね」「それ、まとめよう!」―― アイデアが重なり、紙の上に一つの形...