2025年6月26日木曜日

履歴書・エントリーシートの作成)【第37話】他人の言葉に、自分を重ねすぎないで

【第37話】他人の言葉に、自分を重ねすぎないで


 「こんなことでアピールになるのかな…」

 志望動機を書いていた瑛太は、SNSで流れてきた「模範解答」を読んで落ち込んだ。

 熱意あふれる言葉、具体的なエピソード、完璧な構成。自分の書いた文章が、急に幼く、頼りなく思えてくる。

 でも、ふと気づく。「この文章、ほんとうにその人の言葉なんだろうか?」

 誰かの成功例をなぞっても、それは“その人らしさ”であって、自分のものじゃない。

 大切なのは、派手さや上手さじゃない。自分の思いを、自分の言葉で語ること。

 「不器用でも、嘘じゃない言葉を書こう」

 そう思って書き直した文には、少しだけ強さが宿っていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿

それぞれの、働く理由|第2話 多様な働き方|正社員にならなかった私

 「どうして正社員にならないの?」 久しぶりに会った友人から、そう聞かれた。  奈々は二十八歳。 週に四日、図書館で契約職員として働いている。 残りの時間は、自宅でイラストを描いていた。 学生時代から絵を描くことが好きだった。  でも、それだけで生活していく自信はなかった。 だか...