2025年6月27日金曜日

履歴書・エントリーシートの作成)【第40話】たった一人に届けば、それでいい

【第40話】たった一人に届けば、それでいい


 「こんな内容、誰が読むんだろう…」

 夜遅く、志望動機を書きながら、真央はふと手を止めた。

 自分の思いを一生懸命言葉にしたけれど、なんだか空回りしている気がする。企業は何百人、何千人と応募者を見る。その中の一枚が、果たしてちゃんと読まれるんだろうか。

 でも──思い出した。以前、インターンの選考後、担当者から言われた一言。

 「あなたの文章、すごく伝わってきました」

 その言葉に救われたあの日。そうだ、たった一人にでも、届けばいい。ちゃんと読んでくれる人が、きっといる。

 真央は、もう一度文章を整え、画面に表示された「送信」ボタンをそっと押した。

0 件のコメント:

コメントを投稿

就活物語 親との関係|親の「まだ決まらないの?」が刺さった夜

 就活が長引くほど、家族との会話がつらくなることがあります。心配してくれていると分かっていても、その一言に傷ついてしまう夜があります。 悪気がないと分かっているけれど  夕食の時間だった。 遥香は食卓で黙ったまま箸を動かしていた。 その時、母親が何気なく聞いた。 「就活、どう?」...