【第12話】「なんでもいい」は通用しない
「業界は特に絞っていません」
説明会後の質問タイムでそう答えたユウは、社員の反応が一瞬止まるのを感じた。
“なんでもいい”というのは、“多くのことに興味を持っている”とは違う。
せめて「今は迷っているけれど、この会社に関心を持った理由」を伝えるだけでも、印象は変わる。
自分なりの視点や仮説があること。
それが、関心の深さを伝える第一歩になるのだ。
たとえ過去は変えられなくても、未来はこれからの選択と行動で、いくらでも変えていける。 迷ったり、立ち止まったりしても大丈夫。大切なのは、自分のペースで、自分らしい“道”を見つけていくこと。 このブログは、そんなあなたの一歩をそっと応援します。 あなたの未来が、希望と可能性に満ちたものになりますように。
内定先から「内定者懇談会」の案内が届いた。 集合場所は、本社ビルのエントランス。 スーツ姿で向かう途中、心臓が少しだけ速く打っていた。 自動ドアが開いた瞬間、冷たい空気とともに、静かな緊張感が流れ込んでくる。 受付の奥には社員らしき人たちがテキパキと行き交っていた。 “ここで...
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