企業説明がひと通り終わったあと、担当者が「何か質問はありますか?」と会議室を見渡した。重たい沈黙が流れる。私も聞きたいことはあったが、「こんなこと聞いていいのかな」と迷っていた。そのとき、隣の学生がすっと手を上げた。「先ほどの業務フローで、この工程はどんな工夫をされているんですか?」──ありふれた質問に見えたが、その一言で空気が変わった。
担当者の表情がやわらぎ、現場のエピソードを交えながら説明が始まる。他の学生も次々に手を挙げ、会議室に温かい対話が生まれていった。私はようやく勇気を出して、気になっていたことを聞いた。すると担当者は「いい質問ですね」と言い、丁寧に答えてくれた。
質問しただけで何が変わるわけでもない。だけど──自分の世界が一段広がった気がした。
「質問する勇気」は、ただの行動ではなく、未来をひらく小さな第一歩なのだと知った。
#インターンシップ
#質問する勇気
#学生の成長

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