2026年1月4日日曜日

就活物語「真面目さが、判断を迷わせた学生」

――評価しづらかった、その理由――


 その学生の第一印象は、とにかく真面目だった。

姿勢は良く、言葉遣いも丁寧。質問に対しても、誠実に向き合おうとする姿勢がはっきり伝わってくる。

「安心して任せられそうだ」

面接官の多くが、そう感じていた。

 だが、面接が進むにつれて、別の声も出始めた。

「少し慎重すぎるかもしれない」

「判断を求められたとき、踏み出せるだろうか」

 彼は、どんな質問にも即答しなかった。

一度考え、言葉を選び、間違いのない答えを出そうとする。

その姿勢は評価できる一方で、

スピード感や思い切りの良さが求められる現場を想像すると、迷いが生じた。

 議論の中心になったのは、「真面目さは強みか、それとも壁になるか」だった。

別の学生は、判断ミスを恐れず、多少荒削りでも意見を出していた。

完成度では劣っていても、前に出る姿勢が評価された。

 最終的な結論は、不採用。

ただし、「育て方次第では、非常に堅実な戦力になる」という意見も強かった。

 面接では、長所がそのまま懸念点になることがある。

真面目さと慎重さ、その境界線。

私たちは、その線をどう引くべきか、最後まで迷っていた。


#面接官の視点
#真面目さの評価
#判断が分かれた理由 

0 件のコメント:

コメントを投稿

就活物語「真面目さが、判断を迷わせた学生」

――評価しづらかった、その理由――  その学生の第一印象は、とにかく真面目だった。 姿勢は良く、言葉遣いも丁寧。質問に対しても、誠実に向き合おうとする姿勢がはっきり伝わってくる。 「安心して任せられそうだ」 面接官の多くが、そう感じていた。  だが、面接が進むにつれて、別の声も出...