就活アドバイス「採用担当者が戸惑う一文だけのメール」

「採用担当者が戸惑う一文だけのメール」

　採用担当の加藤は、学生から届いたメールを開いて目を細めた。本文には「了解しました」と一文だけ。確かに返事は返ってきているが、どの件に対する返答なのか分からず、過去のメールを探し直さなければならなかった。加藤は「この学生、大丈夫だろうか」と不安を抱いた。

　一方で、別の学生からのメールは違った。「〇月〇日にご案内いただいた一次面接について、日程を承知しました。当日はどうぞよろしくお願いいたします」と丁寧に書かれていた。内容が明確で、読み手に迷いを与えない。加藤は自然に安心感を覚え、「この学生なら仕事も丁寧に進めてくれそうだ」と信頼につながった。

　加藤は心の中で思った。「一文でも済むことはある。しかし、相手に伝わるかどうかが大切だ。社会人に必要なのは、自分ではなく相手を意識した言葉なのだ」と。

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