【第47話】ぶつかり合いから生まれた信頼
グループワークの最中、真理子と康平は何度も意見が衝突した。テーマは「若者の政治参加を促す施策」。真理子は現実的なSNS活用を、康平は教育現場でのアプローチを強く主張した。
議論は白熱し、場の空気は重くなる。それでもふたりは、途中で折れなかった。「納得できるまで話そう」と、誰かが言ったその言葉がきっかけだった。
話し合いを続けるうちに、お互いの考えの深さに気づく。他のメンバーも加わり、意見がひとつの案にまとまり始めた。「違うからこそ、価値がある」。ぶつかることも、信頼の芽になることを、彼らは体験から学んでいた。
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